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新・動物の「食」に学ぶ 学術選書037
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新・動物の「食」に学ぶ 学術選書037

西田利貞【著】

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新・動物の「食」に学ぶ 学術選書037

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 京都大学学術出版会
発売年月日 2008/08/11
JAN 9784876988372

新・動物の「食」に学ぶ

¥1,980

商品レビュー

3

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2021/08/30

たまたま古本屋で、この京大出版会から出ている選書を数冊見つけて購入した。しばらく積読していたが、ふと引っ張り出して読んでみた。やはり、西田先生はおもしろい。いくつか覚えていることを。一番は伊谷先生が用を足したあとイヌに肛門をなめられるのに閉口したという話(校門、閉校と変換され一瞬...

たまたま古本屋で、この京大出版会から出ている選書を数冊見つけて購入した。しばらく積読していたが、ふと引っ張り出して読んでみた。やはり、西田先生はおもしろい。いくつか覚えていることを。一番は伊谷先生が用を足したあとイヌに肛門をなめられるのに閉口したという話(校門、閉校と変換され一瞬笑う)。消化管のどのあたりにバクテリアが多く、どのあたりで発酵されるかという話。ウシやシカ、キリン、ラクダなど反芻する動物は胃の前方部分で発酵が進むということ。逆に、ウマやサイ、ゾウ、ウサギなどは盲腸あるいは結腸などで発酵が行われる。分解物には栄養が多いが、肛門に近いため多くが排泄されてしまう。そこで、糞食という行動をとる。なるほど。さらに、糞には栄養がまだまだ残っているのだが、それを再吸収するにはコストがかかるため、どっちが得になるかで判断をしているということ。それで別の動物の糞を食べる動物がいるとのこと。ここから伊谷先生のエピソードへとつながる。まあ、それにしても、西田先生はじめ、この手の研究をされている方は何でもよく口にするものだ。昆虫食はともかく、樹皮を食べたり、土を食べたり、岩をなめたり。ところで、うま味とか甘味とか、あるいは苦味とか渋味とか、動物によってあるいは民族によって、ずいぶんと感じ方は違うようだ。飽食の時代にあって、我々はなんとむだに食事をしてきたことか。うま味や甘味に我々は上限を持たないようだ。だから、さらにうまいものを目指してしまうのかもしれない。粗食で満足した方が健康にはいいのだろうが。そして、最終章ではこれからの我々の生き方への提言がなされている。10年以上前に書かれているが、もう一度じっくりかみしめたい。「食料をむだにしないこと、食料自給率を上げること、人口を漸減すること、それが日本を再生させ、生物多様性を守る道である。」西田先生からの最後のメッセージとして受け止めておこう。

Posted by ブクログ

2013/08/29

図書館で見かけ、タイトルに惹かれて借りました。 興味深いお話が数多く見られ、文体も適度に柔らかく、読み物としてなかなか面白かったです。 ただ、時々織り交ぜられた世のあり方に対する筆者の意見は、蛇足に感じました。

Posted by ブクログ

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