商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1975/01/20 |
JAN | 9784004120797 |
- 書籍
- 新書
人間の限界
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人間の限界
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商品レビュー
3.6
5件のお客様レビュー
Twitterで見かけてタイトルに惹かれて読みました。「人間の限界」と題されていますが、読んでみると「人とは何か」「どう生きるべきか」といった内容で、とても心に響きました。「生きる楽しみはあるのか」という問いを皮切りに人の「眼差し」の意味、手や足に象徴されるものについて、更には「...
Twitterで見かけてタイトルに惹かれて読みました。「人間の限界」と題されていますが、読んでみると「人とは何か」「どう生きるべきか」といった内容で、とても心に響きました。「生きる楽しみはあるのか」という問いを皮切りに人の「眼差し」の意味、手や足に象徴されるものについて、更には「自由」へと誘うめまい、有限でありながら無限をも包含する地平のかなたと頭上に広がる蒼穹……数多の和歌、俳句、漢字、文学作品を引用しながら、人が生きることの本質に迫っていく。どの章も目から鱗が落ちることばかりではっとさせられます。とても素晴らしい著書でした。
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精神分析、とくにフランクルの実存分析に深い関心と理解をもつ著者が、身近な現象を手がかりに、世界のなかで生きる人間のありかたについての考察を展開しています。 「味わう」「遊ぶ」「賭ける」といった存在のしかたや、他者とのまなざしの交錯、手や足の人間学的機能、そして旅や祈り、蒼穹、死...
精神分析、とくにフランクルの実存分析に深い関心と理解をもつ著者が、身近な現象を手がかりに、世界のなかで生きる人間のありかたについての考察を展開しています。 「味わう」「遊ぶ」「賭ける」といった存在のしかたや、他者とのまなざしの交錯、手や足の人間学的機能、そして旅や祈り、蒼穹、死といったテーマをとりあげて、著者の自由な思索が語り出されていきます。 和歌や俳句、東西の詩人の言葉などをふんだんに引用しながら考察が進められていくのですが、文学的表現が多様されており、けっきょく人間の存在のしかたについてどのように考えているのか、明瞭にされていないようにも思えました。 もっともこれは著者のせいではなく、フランクルの実存分析から引き継いでしまった問題なのかもしれません。おなじ「実存分析」を名乗ってはいても、ハイデガー哲学に依拠するビンスワンガーとメダルト・ボスや、ベルクソン哲学に依拠するミンコフスキーと比較すると、フランクルの立場は「人生哲学」的な雰囲気が濃厚で、理論的な側面に弱いところがあるように思えますが、本書の議論にも同様の印象を受けます。
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霜山徳爾先生の著作.臨床心理学者としての深い知見と,古今東西にわたる文学への広範な造詣に基づいた,人間と人生に対する真摯な洞察.多くの人に読んでほしい,人生の一冊.
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