商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会 |
発売年月日 | 2008/07/28 |
JAN | 9784140055458 |
- 書籍
- 書籍
星々の蝶
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
星々の蝶
¥2,200
在庫なし
商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大好きな世代宇宙船モノで、本作は私が追い求めていた理想形にかなり近い。①宇宙船が飛び立つまで②宇宙船内での1200年以上に亘っての暮らし③目的の惑星に到着してからの3部構成となっている。科学的描写は弱く、SFだからと身構える必要は全く無く、純粋に物語として楽しめる。読後、今私たちが住むこの地球は、何度目の地球なんだろうと考える。もしかしたら星々の蝶のように遥か昔の人類が、世代宇宙船で探し求めて移住した惑星かもしれない。これは未来の話なのか、それとも現地球の創世記なのか、思考がループしてしまう。
Posted by
SFは好きでよく読むが、こちらはちょっと毛色の変わったSF、という印象。 この作者の哲学、、、なんというのだろう、エコロジズムと無政府主義とスピリチュアリズム(語弊があるかな)が随所にちりばめられている。 「蟻」と同様、ヒッピーのコミューン、原始共産制的な生活がまたでてくる。 「...
SFは好きでよく読むが、こちらはちょっと毛色の変わったSF、という印象。 この作者の哲学、、、なんというのだろう、エコロジズムと無政府主義とスピリチュアリズム(語弊があるかな)が随所にちりばめられている。 「蟻」と同様、ヒッピーのコミューン、原始共産制的な生活がまたでてくる。 「蟻」でも感じた事だが・・・・作者は上記のような主義をお持ちのようだが、とても西欧的なエゴイズムを感じてしまうのは、私だけだろうか。 科学ジャーナリストというだけあって、とても詳細で科学的な記述もあれば、「それはないだろ…」というような部分の落差が大きい。 SFは全般的にそういう特徴はあると思うが、この人の作品は特にそれが強いように思える。 物語としては面白かった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
発明家のイヴ・クラメールは、自動車事故をきっかけに太陽光帆船を造って地球を脱出し、選ばれた者たちを乗せて新しい世界でやり直すことを思いつく。何もかもが途方もないスケールのためなかなかスポンサーが見つからなかったが、ガンに侵された実業家・ガブリエルが興味を示し、スポンサーにつく。イヴが自動車事故で怪我を負わせてしまった女性ヨットレーサー、エリザベートを操舵手に迎え、途中規模をどんどん上方修正しながら計画は進み、「星々の蝶」と名付けられた宇宙船は地球を出るが・・・?というような話。 計画が立ち上がってから実際旅立つまでをかなり丁寧に描写しているのに対し、その後の1000年の描写は飛ぶように過ぎ、目的地に至ってからの新生活は滑稽ですらあり、それぞれの対比が面白かった。 崇高な理想を掲げ、あれほど人員を選りすぐっても結局悪の芽は摘みきれぬというか、争いにより文明レベルがどんどん後退していく様子は何だか物悲しかった。 しかもようやく目的地に至った人数といったら。すごい確率を勝ち抜いてようやく辿り着いたというのに、瑣末な諍いの末決定的な出来事が起きてしまい、ああこういうバッドエンドかよ、と思ったところから、予想外の展開になって本当にびっくりした。残り20ページほどであんなことになるとは予想だにしなかった。いい意味で裏切られた。
Posted by