商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/07/28 |
JAN | 9784101164052 |
- 書籍
- 文庫
「死の棘」日記
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「死の棘」日記
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著者の小説『死の棘』にえがかれることになった、著者と妻のミホとの凄惨なやりとりを記録した日記です。 昭和29年9月から30年12月までの、1年4か月の記録ですが、毎日のように「ミホ反応する」「もつれる」といった記述があり、救いのない日々が連綿とつづいていく様子が記されています。...
著者の小説『死の棘』にえがかれることになった、著者と妻のミホとの凄惨なやりとりを記録した日記です。 昭和29年9月から30年12月までの、1年4か月の記録ですが、毎日のように「ミホ反応する」「もつれる」といった記述があり、救いのない日々が連綿とつづいていく様子が記されています。 『死の棘』のトシオとミホのやりとりが、現実に存在していた家庭のすがたであったことが実感され、あらためて慄然とした気持ちにさせられます。加藤陽子の「解説」に、「本文をすべて読まれてこの解説まで辿り着いた方には、心からお疲れさまといい、生還を祝したい」と記していますが、『死の棘』と同様に体力を根こそぎうばわれるような読書体験でした。
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両親がこれじゃあホントに子供がかわいそう。 ちゃんと奥さんや子供達の面倒見れる父親なんだよね。優しそうな感じだし。 この本だけでなく、島尾敏雄著の他のものも併せて読まないとここに至った背景は理解できない。そして その後のことも気になるなら、島尾伸三のものも含めて読むと良い。伸...
両親がこれじゃあホントに子供がかわいそう。 ちゃんと奥さんや子供達の面倒見れる父親なんだよね。優しそうな感じだし。 この本だけでなく、島尾敏雄著の他のものも併せて読まないとここに至った背景は理解できない。そして その後のことも気になるなら、島尾伸三のものも含めて読むと良い。伸三の妹や母親の晩年などが分かる。
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図書館で借りた本。写真でも分かるが島尾敏雄は長身イケメン。妻のミホは敏雄に尽くす明るい妻だったのに、夫の日記を盗み見し、浮気を知った妻は激情しやがて狂っていく。妻は夫の浮気相手への追及をやめないし、自分への愛の確認作業は永遠と続き、敏雄もやがて精神がまいってしまい夫婦揃って精神病...
図書館で借りた本。写真でも分かるが島尾敏雄は長身イケメン。妻のミホは敏雄に尽くす明るい妻だったのに、夫の日記を盗み見し、浮気を知った妻は激情しやがて狂っていく。妻は夫の浮気相手への追及をやめないし、自分への愛の確認作業は永遠と続き、敏雄もやがて精神がまいってしまい夫婦揃って精神病院に入院。問題は夫妻には男女の子供がいた事に尽きる。父親の浮気から母親が狂いやがて父親までもおかしくなっていく様を家庭で見せられ続ける環境で育つ子供達。ミホは母親というより、女の性の感情が大きかったんだろうし、怖い程の深い愛情があった分の反動が狂う事に繋がる。本書は島尾敏雄の日記の文庫本。浮気で妻を狂わせてしまった贖罪の気持ちは分かるが、胸糞悪い日記でもある。
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