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昭和史の逆説 新潮新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2008/07/20 |
| JAN | 9784106102714 |
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昭和史の逆説
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昭和史の逆説
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商品レビュー
3.7
5件のお客様レビュー
昭和戦前から終戦にかけての歴史的事件を、当時の政治家たちの視点から描く本書は、昭和史における逆説的な展開を浮き彫りにします。著者は、希望が絶望に変わり、民主主義がファシズムへと転ずる様子を示し、政治家の意図とは裏腹に事態が悪化していく過程を丁寧に解説しています。特に、労働者や農民、女性が戦争を支持した背景や、戦争を避ける可能性についての新たな視点が印象的で、読者にとっては意外な発見となるでしょう。また、登場人物の視点から歴史を再現する手法は独自性があり、時代の雰囲気を感じさせます。ただし、全体像を描くことは難しいため、特定の部分に対する詳細な説明が求められる場面もあります。このように、昭和史の複雑さとその裏にある人間ドラマを知ることで、歴史への理解が深まる一冊です。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
歴史を学ぶことは、過去を教訓にして未来に活かす事に大きな意味がある。小学校に上がれば日本の縄文時代から日本の成り立ちについて学び、中学、高校、多くの学生は大学でもそれまでよりも深い内容で歴史を学び続ける。本屋に行けば(最近はオンラインで購入する人が大半だと思うが)、歴史関連の書籍...
歴史を学ぶことは、過去を教訓にして未来に活かす事に大きな意味がある。小学校に上がれば日本の縄文時代から日本の成り立ちについて学び、中学、高校、多くの学生は大学でもそれまでよりも深い内容で歴史を学び続ける。本屋に行けば(最近はオンラインで購入する人が大半だと思うが)、歴史関連の書籍コーナーはほぼ設置されているし、毎週の様に出ている新書にも必ずと言って良い程、歴史関連の書籍が含まれている。歴史好きを自認する人も多いだろう。私もそのうちの1人だと思うが(ホンモノの歴史好きに配慮して少し控えめに言っておく)、本書はそうした歴史の定説に対して、違った観点から見ていく内容となっている。歴史は過去のものであるから、必ずしもそれが真実であるとは、当の歴史上の本人が既に存在しない状況では言い難いが、それら人物の遺した書籍や当時の発言内容から推測は可能だから、本書がフィクションでなく、根拠をもとにした内容であることは言うまでもない。 初めに書いたように、我々が学ぶ歴史は、その後の結果を踏まえた、表面上に見えている分かりやすい要因を並べていると言っても過言ではないと思う。例えば私が良く読むものに太平洋戦争を題材にしたものが多いが、学校で学ぶレベルの歴史だと、東條英機がヒトラーやムッソリーニと並ぶ第二次大戦、太平洋戦争の首謀者のように描かれる。確かに開戦を止めることのできなかった、当時の首相としての責任はあるだろうが、東條側(当時の本人とそれを取り巻く周囲の人物、そして首相になるまでの経緯など)の視点に立てば、戦争回避に直走る当人の姿や、それとは逆行し次々と避戦から遠ざかる状況の中での本人の苦悩の一面が見えてくる。東條だけではなく、当時の日中戦争、太平洋戦争の流れの中で、松岡洋右や近衛文麿など、少し違った角度で当人たちを見ていく事で進む理解がある事を本書は教えてくれる。 歴史は一方向から見ているだけでは、真実に近づく事は難しいし、前述したように過ぎ去った時間の確実な正解は誰にも判らない。だからこそ、本書「昭和史の逆説」の様に違った視点を提供することの重要性は大きい。本書は山東出兵の田中義一、海軍軍縮会議の若槻礼次郎、連盟脱退時の松岡洋右、二.二六事件前後の広田弘毅、日中戦争拡大に向かう時期の近衛文麿、アメリカとの開戦に向かう東條英機、終戦工作に奔走する鈴木貫太郎、と言った様に、昭和初期の戦争と隣り合わせの日本の歴史における、転換点となった出来事を中心に扱っている。なぜあの時戦争を避けられなかったのか。主にはこれをテーマに扱っているものとなっている。 歴史を学ぶ上で必要とされる多角的な物事の見方、歴史が特定の因子によって引き起こされるのではなく、それ以前から連綿と続く流れの中で引き起こされる事、それがまた次の歴史につながると言う未来を含めた全体の流れ。そして一方的な考えや方向性により成り立つのではなく、複数の登場人物たちのそれらの積み重なりに大きく影響される事など、様々な気づきの中で見ていくことの重要性を本書は気づかせてくれる。勿論、そこには運不運(天候や災害など)も関係する。改めて歴史の面白さや深さに触れることのできる一冊だ。
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本著の白眉は5章「戦争を支持したのは労働者、農民、女性だった」である。現代でも実現しない二大政党制が約100年前には実現しており、そこから第3極としての社会大衆党が台頭してくる過程。それを当時の国民が社会民主主義を要望していた証左とし、結果、総動員体制としての国家社会主義へと発展...
本著の白眉は5章「戦争を支持したのは労働者、農民、女性だった」である。現代でも実現しない二大政党制が約100年前には実現しており、そこから第3極としての社会大衆党が台頭してくる過程。それを当時の国民が社会民主主義を要望していた証左とし、結果、総動員体制としての国家社会主義へと発展していったという解釈は全く認識がなかった。 確かに戦争はある種の平等社会をもたらすのかもしれない。その善悪には賛否があるだろうが。 尚、本書の特徴は「作中の人物が見たり聞いたり考えたりした事だけから歴史を再現している」という点であり、歴史の全体像を描いているわけではない事に留意する必要がある。 (そもそも、どう逆立ちしたって全体像など描く事は不可能なんだが。)
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小見出しとはそぐわない内容が多いのではと本質的ではないところに目が行ってしまう。そのほか、いわゆる当時の雰囲気を醸し出ているように感じられるのだが、歴史小説のようで史実感がない。著者の意見を登場人物を通して語る、または登場人物の言動を著者の意見に乗せる手法は新しい試みなのだそうだ...
小見出しとはそぐわない内容が多いのではと本質的ではないところに目が行ってしまう。そのほか、いわゆる当時の雰囲気を醸し出ているように感じられるのだが、歴史小説のようで史実感がない。著者の意見を登場人物を通して語る、または登場人物の言動を著者の意見に乗せる手法は新しい試みなのだそうだが、わたしには、はまらなかった。
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