ゼペットの娘たち(1) 電撃文庫

三木遊泳【著】

• 販売会社／発売会社: アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング
• 発売年月日: 2008/07/09
• JAN: 9784048671385

商品レビュー

2016/08/24

　犬のかわいさが異常だと思います！！

　ストーリー性よりも「なんでもない日常」とか、職人魂とかそういったものを大切に描写しているのを感じさせる。台詞回しは違和感なく、テンポよく展開されるので読んでいてつまらないと感じるシーンはほぼ無かった。
　ただ下手をすると中身の無い作品と判断されてしまいそうな内容とも感じた。
　最初、ハリケーンとトルネードという名前を奇妙に感じた。一応作中で命名理由が話されているのだが、それでもちょっと気になる名前ではある。他にもっと似合う名前は思い付かなかったのか。それでも犬型機鋼人形のトルネードが可愛すぎます。とりあえずペットとして一匹所望したい。

2009/10/30

ほのぼのした雰囲気に惹かれて読んでみました。
うん、良いです。ラノベ系に多い「狙い」要素がほとんどなくて、児童書でも読めそうなお話。
表紙の可愛い女の子が「機鋼人形」という人造人間ともロボットともつかない存在と知った時は、「狙い系」か、とうんざりしかけたのですが、この設定が良い意味で活きてました。
この「機鋼人形」のハリケーンは、表紙の男の子のほうのサツキ(ハリケーンの作り主（！)が大好きなあたりも一見狙いっぽく見えたんですが、子供が親に甘える感じに近いかも、実際「親」だし。
彼らと運命を共にする？金持ち兄弟など含め、人類みな兄弟じゃないですが何だか皆どこかで繋がってるような「世間て広くて狭いよねー」のような関係性も良かったです。
彼のライバルであり先輩であるニコの作った機鋼人形エレガンテがハリケーンに最後に言った言葉は名セリフですねー。大好きだ。