聖なる血 龍の黙示録 長編超伝奇小説 ノン・ノベル780

篠田真由美(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2004/07/30
• JAN: 9784396207809

商品レビュー

2010/05/28

今回の主役は陰気な修…

[文庫ＯＦＦ]

今回の主役は陰気な修道士セバスチアーノ。唯一の神の御名で登場した‘鴉‘も再登場で、いい味を出していました（笑）。時は西暦２０００年の暮れ近く、「イエス・キリストの血を持つ吸血鬼を抹殺せよ」との密命を受けた男が、ヴァチカンから日本へ送り込まれた。刺客に与える報酬「聖遺物」を携えて＿＿＿。伝奇小説だけあって、ありえないことがポンポン当たり前のように起こりますが、いつのまにか違和感なく当たり前に引き込まれてしまいました。今までで一番迫力あって面白かったです（ヴァチカンとか古代エジプト絡みだったから余計に）。陰気

2010/05/28

だんだん設定が膨らん…

[文庫ＯＦＦ]

だんだん設定が膨らんできました。伝奇小説にはありがちな（特に現代世界を舞台にしてると）インフレーションが起こりかけてますが、それでも美しい絵画を見ているような篠田作品のよさが出ています。

2017/09/23

シリーズ第４弾。今回は、龍の存在自体を認めることができないヴァチカンに、龍の血を狙う古代エジプト王ス・ネフェルとの三つ巴の戦い。

古代エジプト史は詳しくない上に、ヴァチカンや前作でも出てきたゾロアスター教も絡んできて、宗教的な部分は正直理解できなかった。
なので、個人的に今作の見所は、透子の男前ぶりと、龍の嫉妬。簡単にどうにかなるふたりではないけれど、恋敵セバスティアーノの出現で、ますます面白くなってきたかも。