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法廷会計学vs粉飾決算
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法廷会計学vs粉飾決算

細野祐二【著】

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法廷会計学vs粉飾決算

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経BP社/日経BP出版センター
発売年月日 2008/06/23
JAN 9784822246761

法廷会計学vs粉飾決算

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商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2012/12/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

 いろいろと会計学的な見地からの意見はあるだろうけれども、会計は、本来の企業の実態を適切に反映しているか、という見地から経営者が主体的にかかわっていくべきものだと思う。であれば本業が赤字なのに最終利益が大幅な黒字になることなど、感覚的におかしいと感じるはずだと思う。  本書の至福のほとんどは、日興コーディアルグループとJALに関する分析に割かれている。連結の範囲をどこまでとするかとか、退職給付債務の認識など、会計学的な知見からの話もあるが、彼らの行っていた粉飾は結局「本質的におかしい」ものであり、革新的な犯罪をさまざまなレトリックを弄してのがれてきていたことがよくわかる。  それにしても、これだけの巨大企業が、資本市場を失墜されるような粉飾を何年にもわたって続けており、監査法人も黙認し続けていたことを考えると、本当に日本における資本主義とは何なのか考えさせられる。

Posted by ブクログ

2012/06/10

粉飾決算で裁判にかけられた経済事件について、裁判所が財務会計をどう評価するか、を起訴された会計士が丹念に記述している作品。 ライブドア事件の時にたしか発売されたので、その関連で多少話題になったでしょうか。 本編的にはまぁ面白いのですが、裁判で審議されている側の人間が著者なので...

粉飾決算で裁判にかけられた経済事件について、裁判所が財務会計をどう評価するか、を起訴された会計士が丹念に記述している作品。 ライブドア事件の時にたしか発売されたので、その関連で多少話題になったでしょうか。 本編的にはまぁ面白いのですが、裁判で審議されている側の人間が著者なので、ところどころ抑えきれない私情が爆発していて、正直なところ解説書の体を成していない部分もあります。 面白いけど評価は辛めで。

Posted by ブクログ

2010/09/10

日興コーディアル、ライブドア、NOVA、日本航空など野粉飾事件や疑惑の会社について、有報などの公開情報から会計的に分析を加えたものです。もともと著者が自らのメールレポートに掲載したものをほとんどそのまま採録したものなので、その後のフォローはほとんどないですし、内容の整理もされてい...

日興コーディアル、ライブドア、NOVA、日本航空など野粉飾事件や疑惑の会社について、有報などの公開情報から会計的に分析を加えたものです。もともと著者が自らのメールレポートに掲載したものをほとんどそのまま採録したものなので、その後のフォローはほとんどないですし、内容の整理もされていないのでとても読みにくい。著者自身の筆力の問題もあると思う。それなりの会計知識が求められる上にこれだけ読みにくいとなると、読み切るのは相当な苦労を強いられます。 また、内容的にも、必ずしも多面的な分析が施されているわけではなくて、ケースによって分析手法やその深度も定まっていません。会計的理論の面でも?な部分も多いし、憶測に基づく一方的な主張も目につく。そういったところを考慮すると、内容の信頼性という観点からは若干の疑問が残ります。 そういった形で、全面的に支持することのできるものではないのですが、公開情報だけからこれだけの結論を導きだすことが出来るんだということには素直に驚くほかありません。特に、日興コーディアルの不正経理事件とそれに派生した形でおこった旧中央青山解体の引き金となった一連のレポートは圧巻。不適切な会計処理は財務情報のどこかに必ず歪みをもたらす、ということは確かに事実だと思うのですが、それを実際に見つけ出すというのは大変なことです。こういう目を養うことは長い経験と研鑽が必要なのでしょう。

Posted by ブクログ

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