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「はだかの王様」の経済学 現代人のためのマルクス再入門
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2008/06/19 |
JAN | 9784492371053 |
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「はだかの王様」の経済学
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
著者はれいわ新選組の支持者としても活躍しておられる経済学者の松尾匡さん。 松尾匡さんの本は何冊か読んだが、この本がいちばん著者の立場を明確に表現できているのではないかと思った。マルクスの疎外論とゲーム理論をつなげる論理展開は、明快である。 しかしながら、疑問点もある。 まず疎外論...
著者はれいわ新選組の支持者としても活躍しておられる経済学者の松尾匡さん。 松尾匡さんの本は何冊か読んだが、この本がいちばん著者の立場を明確に表現できているのではないかと思った。マルクスの疎外論とゲーム理論をつなげる論理展開は、明快である。 しかしながら、疑問点もある。 まず疎外論そのものの問題点。抽象的な理念や大義のようなものが独り歩きして、個々人を抑圧してしまう。そういうことはもちろんあるわけだが、その図式そのものを批判して解決になるのか。結局、理念や大義から人は逃れられないし、生身の個々人の利益というものに人は満足できないのではないか。個々人が自分の利益だけを追求するようになれば、それこそ「万人の万人に対する闘争」となってしまい、虚しさを感じるだけだろう。 抽象的な理念や大義がそもそも現実に根拠を持たない無価値なものなのか? 個々人の方が価値が大きいのか? これにも疑問が生じる? 例えば神にしても、「神は人間の本質を抽象化したもので、人間のこしらえものだ」と言ってみたところで、「本当にそうなのか?」という疑問は付きまとうのである。理性を感性に置き換えても偶像化していることに変わりはない。 「神」と言えば、議論はあるだろうが、例えば「科学的真理」ならどうか。これも理念には違いない。現代人はこれに対して闘争できるだろうか? その価値を否定できるだろうか? 私はそのことにマルクスが気づいたから、疎外論を放棄し、科学的立場に移行したと考えているので、著者が「マルクスはずっと疎外論で考え続けていた」という説には首肯しがたい。 ともあれこのレビューは松尾匡批判ではない。むしろ私自身は著者に共感することの方が多い。まあ疎外論に疎外される人もいるだろうということである。
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マルクスの資本論を読みたかったので、まずは概念等を理解したく選んだ一冊。これを読んでマルクス経済も何も経済概念もしっかり理解しなくてはならないことが判明。とにかく、分かりやすい。読書から離れていた人でマルクスを学び直したい、という人にはオススメしたい。
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これは好著。経済に疎い私でも難なく読めて、それでいて示唆的。 本書では「はだかの王様」の構造が最初に紹介される。 これは、「みんな『アレッ?』と思ってるけど言えない。なぜなら、それを言ったら 自分が損な目に遭うかもしれないから。こうして実体のない『権力』etc...が ...
これは好著。経済に疎い私でも難なく読めて、それでいて示唆的。 本書では「はだかの王様」の構造が最初に紹介される。 これは、「みんな『アレッ?』と思ってるけど言えない。なぜなら、それを言ったら 自分が損な目に遭うかもしれないから。こうして実体のない『権力』etc...が あたかも本物のように振舞い始めて、人々の行動を規定(疎外!)する」というもの。 この枠組みに基づき、著者は明快に「貨幣」や「資本主義」などについて説明していく。 随所で童話などを例示に使うのも好感が持てるし、とにかく一貫してこの構造に 準拠していくので、常に思考がガイドされているようなある種の安心感がある。 物語性があるからなのか、経済書を読んでいるという気は全くしなかった(これが 良いことなのか悪いことなのかは判らないけど)。 マルクスの先見の明(とばかりは言えないけど)に驚くとともに、 現代社会の行く末についても考えさせられる一冊。 ただし、本書が現在の「経済学」においてどのように布置されるのかはよく判らない。 案外、別領域の人たちのほうが面白がるような類の書籍なのかなぁという気もする。 でも実にいい。
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