商品詳細
内容紹介 | 猫シッターのアルバイトで、一朗は〈猫飼亭〉なる屋敷を訪れる。家主とその美しい兄弟の奇妙な注文に応えるうちに、「極楽」をのぞきみることになり・・・庭の桜が妖しく誘う、4つの物語。 |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2008/06/20 |
JAN | 9784309409085 |
- 書籍
- 文庫
猫道楽
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
猫道楽
¥605
在庫なし
商品レビュー
3.5
82件のお客様レビュー
古本屋で題名に惹かれて読み始めました。 元々猫に関係する話なのだろうな、と思って読んでいましたが、読み進めるうちに雰囲気が変わっていき「これが、、あれなのか?」と訝しみ始めました。 別に僕はこの手の本が嫌いなわけではなく、全く触れてこなかった分野なものだけに少し警戒していたのです...
古本屋で題名に惹かれて読み始めました。 元々猫に関係する話なのだろうな、と思って読んでいましたが、読み進めるうちに雰囲気が変わっていき「これが、、あれなのか?」と訝しみ始めました。 別に僕はこの手の本が嫌いなわけではなく、全く触れてこなかった分野なものだけに少し警戒していたのです。何に警戒したのかはわかりませんが。 ただ物語に用いられる言葉や雰囲気がとても官能的なのはずっと感じており、それらにとても魅力を感じました。登場する家屋の描写もとても好みでした。 また、言葉の意味合いを含めて色々勉強になったのも確かです...。 改めて一通り読んだ自分を文字で表してみると、一郎とほとんど同じ道を辿っているのではないか?と少し不安になりました。 しかし、それも含めて心地よい読書体験でした。
Posted by
男性同士の恋愛要素があると小耳に挟んで読書したのだが、思っていた数倍官能的だった。 猫ってそっちの猫ね〜!やられた〜! 物語に登場する4兄弟の妖艶な魅力に虜にされると同時に、1度踏み入れたら抜け出せないドラッグのような危うさも感じた。 世界観にこだわっているのか建物の内装描...
男性同士の恋愛要素があると小耳に挟んで読書したのだが、思っていた数倍官能的だった。 猫ってそっちの猫ね〜!やられた〜! 物語に登場する4兄弟の妖艶な魅力に虜にされると同時に、1度踏み入れたら抜け出せないドラッグのような危うさも感じた。 世界観にこだわっているのか建物の内装描写がとても丁寧。 特に4兄弟が暮らす《猫飼亭》は浮世離れしていて、その馴染みのなさが魅力的だと思った。 物語がオムニバスなだけあって、猫飼亭に訪れる猫は多い。自由気ままに生きるその様はまるで生き物の猫のようで純愛が好きな私は少々物足りなさを感じたが、最後に物語序盤で登場した2人の恋路が読めて満足した。 新品の傘を渡すことの隠語を初めて知った。言葉以上の思いを読者に想像させる余地を設けていて妄想が捗る捗る。 他にも散りばめられているであろう隠語を理解することで物語をより深掘りしていきたい。
Posted by
匂わせのおすすめとして名前が上がっていたから読んでみた。これは匂わせというよりもダイレクトにそれだった。最近のBLと呼ばれるものはよく読む方ではあるけど、これが耽美の世界感か〜。BLとは似て非なるもののような気がする。その家を訪れた瞬間から、非現実の空間に迷い込んでしまったような...
匂わせのおすすめとして名前が上がっていたから読んでみた。これは匂わせというよりもダイレクトにそれだった。最近のBLと呼ばれるものはよく読む方ではあるけど、これが耽美の世界感か〜。BLとは似て非なるもののような気がする。その家を訪れた瞬間から、非現実の空間に迷い込んでしまったような感覚で、話に出てきた4人の男性たちもそんな感じだったんだろうな。猫にされるって言うんだから、つまりそういうことなんだろうけども、どっちがどっちかすらも、華美で妖艶な雰囲気の文章で見事にぼやかされていた。隠喩が直接的な表現もあったけれど、その手のシーンはそんなになかったから特に違和感もなく読めたなあ。最後の2人の話、空気感めっちゃよかった。
Posted by