商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/05/30 |
JAN | 9784104369041 |
- 書籍
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甘粕正彦 乱心の曠野
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甘粕正彦 乱心の曠野
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商品レビュー
3.8
17件のお客様レビュー
里見甫、李香蘭、男装の麗人川島芳子を読んで、やはり甘粕正彦は避けて通れない。大杉栄一家虐殺事件の真相から、甘粕正彦の人となりの結論を導くべく、当時の関係者からのインタビューを試みる。そこから見えてくる陰謀論、甘粕正彦の人生。満州国という特異な環境、大正末期の独特な世界観。様々な角...
里見甫、李香蘭、男装の麗人川島芳子を読んで、やはり甘粕正彦は避けて通れない。大杉栄一家虐殺事件の真相から、甘粕正彦の人となりの結論を導くべく、当時の関係者からのインタビューを試みる。そこから見えてくる陰謀論、甘粕正彦の人生。満州国という特異な環境、大正末期の独特な世界観。様々な角度から真実を暴くため、より多くの証言が用いられるため、ページ数も多く、やや、繰り返しでまどろっこしい所もあるが、教科書で習ったような甘粕正彦像を覆すには充分。
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大杉栄ら3人を惨殺した「主義者殺し」として知られる憲兵の甘粕正彦元大尉。その後、満映理事長に。 満映時代は、大陸での謀略活動を支援していたらしい。ただ、理事長室で、窓から外を見る姿に寂しさが感じられたという。 本書では、主義者殺しは部下を命令した上司と手を下した部下をかばったためではないかとしている。 甘粕正彦元大尉にとって、満州の意味は何であったのだろうか? 本書でも、関係者の子弟、孫が取材先として出てくる。歴史は脈々とつながっている。
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日本史の教科書などの記述から自分の中に作られてきた甘粕正彦像は狂信的でヒステリックな青年将校というイメージだった。関東大震災のどさくさにまぎれ大杉栄ら3人を独断で惨殺し、事件後満州に飛躍し、暴走する日本帝国陸軍に多いに加担したエキセントリックな人物というキャラクタだ。しかし、事実...
日本史の教科書などの記述から自分の中に作られてきた甘粕正彦像は狂信的でヒステリックな青年将校というイメージだった。関東大震災のどさくさにまぎれ大杉栄ら3人を独断で惨殺し、事件後満州に飛躍し、暴走する日本帝国陸軍に多いに加担したエキセントリックな人物というキャラクタだ。しかし、事実を掘り起こしていくと甘粕正彦はそれほど単純な人物ではなかったようだ。
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