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冷たい水の中の小さな太陽 新潮文庫
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冷たい水の中の小さな太陽 新潮文庫

フランソワーズ・サガン(著者), 朝吹登水子(訳者)

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冷たい水の中の小さな太陽 新潮文庫

385

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1972/09/20
JAN 9784102118085

冷たい水の中の小さな太陽

¥385

商品レビュー

3.9

12件のお客様レビュー

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2024/08/13

あとがきにあるように、人生の恩人とも言える女性との出会いと別れの物語。といっても、別れに使われたページはわずかで、女性の儚さがページ配分で感じられた。 女性の覚悟とそれに伴う行動は、人生を賭けていた。男の不安や傲慢さからの生じた1日の過ちというヒビはその覚悟だけでなく生きる意志...

あとがきにあるように、人生の恩人とも言える女性との出会いと別れの物語。といっても、別れに使われたページはわずかで、女性の儚さがページ配分で感じられた。 女性の覚悟とそれに伴う行動は、人生を賭けていた。男の不安や傲慢さからの生じた1日の過ちというヒビはその覚悟だけでなく生きる意志すら砕いてしまう。誰かの気持ちに応えること、同じだけの覚悟を持つことを大切にしようと思う。

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2021/03/22

ジョゼと虎と魚たちから。 人物の心理描写の巧みさに酔いしれた。絶望の底も幸福の頂点もすべてまるで自分の経験のように味わうことができる。ここまで描かれてしまうと自分は生きていて自らの感情を十分に味わえているだろうかと反省するほどだ。 例えばこんな描写がある。 「もういい加減に...

ジョゼと虎と魚たちから。 人物の心理描写の巧みさに酔いしれた。絶望の底も幸福の頂点もすべてまるで自分の経験のように味わうことができる。ここまで描かれてしまうと自分は生きていて自らの感情を十分に味わえているだろうかと反省するほどだ。 例えばこんな描写がある。 「もういい加減にしろよ」とジルが言った。  しかし満足そうに微笑していた。結局、それは少年のよろこびなのだろうが、親友と自分の恋人が優しく自分をからかっているときの、くすぐったいような嬉しさだった。何か、珍しい、こわれやすい、把握することのできないもののように自分を仲間はずれに感じていたところが、結局、彼らの話題となっているものに自分を一致させることができ、自分が重要な人間で、愛されていることを感じるときの嬉しさなのであった。(p.135) こういう嬉しさってあるよな~と噛み締めてしまうような描写だ。この調子で恋愛の歓喜も悲哀も語られるのだからたまらない。 ジルはいっときナタリーとの幸福な生活を手にするが、ついには残酷な破滅に陥ってしまう。たまたま並行して読んでいたアリストテレスの『ニコマコス倫理学』に、人は徳に基づいた行為によって幸福になることができると書かれている。ジルは享楽的すぎた。もう少しでも分別があればきっとあんな結末にはならなかったにちがいない。

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2018/11/11

サガンの8作目は1970年と1981年にも出版されています。 1987年に映画化されて話題になり、本のカバーも映画の写真に新装です。それにつられて読んだようですね。 だから、このバインダーでも 1作目からの順番から大きく外れています〜。 (映画を見に行った覚えもないです・・・...

サガンの8作目は1970年と1981年にも出版されています。 1987年に映画化されて話題になり、本のカバーも映画の写真に新装です。それにつられて読んだようですね。 だから、このバインダーでも 1作目からの順番から大きく外れています〜。 (映画を見に行った覚えもないです・・・。)

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