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ホロコースト ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌 中公新書
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ホロコースト ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌 中公新書

芝健介(著者)

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ホロコースト ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌 中公新書

946

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2008/04/25
JAN 9784121019431

ホロコースト

¥946

商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

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2026/01/05

知りたくないけど、知らなければならない歴史の1ページ。 本書でも指摘があるように「ホロコーストはヒトラーが指示によるユダヤ人が大量虐殺」と思っていたが、事実は随分異なることがわかった。 経緯をざっくりまとめると、 ・当初ナチスが目指したのはユダヤ人の追放 ・ヒトラーが首相就任...

知りたくないけど、知らなければならない歴史の1ページ。 本書でも指摘があるように「ホロコーストはヒトラーが指示によるユダヤ人が大量虐殺」と思っていたが、事実は随分異なることがわかった。 経緯をざっくりまとめると、 ・当初ナチスが目指したのはユダヤ人の追放 ・ヒトラーが首相就任後、ユダヤ人からの諸権利剥奪、「アーリア化(ユダヤ人の公職追放や財産没収)」、国外追放開始 ・政治犯、捕虜、障害者、エホバの証人(徴兵拒否のため)らとともにユダヤ人も強制収容所へ移送(飢餓や寒さ、衛生状態の悪さでの死者多数) ・強制収容所にて、主に軍需産業向けに強制労働開始 ・ナチスドイツの占領地拡大にともない、域内のユダヤ人激増。捕虜もソ連兵を中心に激増。 ・収容しきれなくなり銃殺していく。 ・銃殺は現場のドイツ兵が耐えられなくなり、ガス殺考案される。ユダヤ人の国外追放から、ヨーロッパユダヤ人の絶滅へ目標が変化 ・ナチスドイツの戦局悪化のなか、ユダヤ人の収容所移送、殺害は活発に実施 議論されていること ・責任の所在 ヒトラーの反ユダヤ思想が根底にあるのは間違いない(演説や『我が闘争』で繰り返し主張あり)が、ヒトラーは部下に口頭で指示し、部下が意図を汲んで自主的に動くことを好んだため、実際大量虐殺の指示があったか確証なし ・なぜ絶滅政策に向かったか  ①意図派 ヒトラー個人のユダヤ人憎悪のイデオロギーを重視。戦争はユダヤ人絶滅のための口実を与えたにすぎない。ヒトラー以前からのユダヤ人憎悪を系譜を受け継ぎヒトラーが実行した  ②機能派・構造派 ナチスのユダヤ人政策の紆余曲折と先鋭化を重視。ユダヤ人の処遇を模索するなか、選択肢が失われていき、抹殺する技術開発(!)もあり絶滅政策が採用された。官僚機構の権限、指揮命令系統が混乱を来たし、省庁や組織間の調整がうまくいかないなか、場当たり的に対処していった帰着。 個人的には②の方が実態に近いと感じる。①であれば、もっと早々に絶滅政策の実行を模索するだろうし、論点はそれをどう隠蔽するかや、どう円滑に処理するかになると思う。しかし、本書での経緯を見ると、ユダヤ人や捕虜を集めたはいいが処理しきれず、殺して人数を減らすのが手っ取り早い、という考えに至ったように感じる。その狂気の思考と意思決定に正常なブレーキが働かなかったことが、ホロコーストに至った実態なのでは、と感じた。 いずれにせよ、ホロコーストの恐ろしさに身震いした。生存者の証言の惨さ、そして異常な死者数はこの世の地獄のようだった。

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2024/09/06

ホロコース関係の本は何冊か読んだので、わりと知っていることが多いのだが、その起源から、どのように拡大していったかということについて、バランスよくまとめてあって、頭の整理ができた。新書の入門書ではあるが、多くの本が出ていて、諸説がある問題なので、概説書として良いと思いった。 初版...

ホロコース関係の本は何冊か読んだので、わりと知っていることが多いのだが、その起源から、どのように拡大していったかということについて、バランスよくまとめてあって、頭の整理ができた。新書の入門書ではあるが、多くの本が出ていて、諸説がある問題なので、概説書として良いと思いった。 初版は2008年なので、その後もいろいろな研究が進んだと思われるが、最後の章でさまざまな研究の位置付け、議論の論点などがまとめてあるのが役に立つ。 こうして全体像を見てみると、改めて、ホロコーストというときに、アウシュビッツだけに意識がいってしまうが、それは絶滅収容所のある意味最終型であって、それ以前にもさまざまな形での殺害がなされてきていたことをわかりやすく整理してくれている。 ヒトラー、ヒムラー、ハイドリヒの次にアイヒマンの名前を連想してしまうのだが、改めて経緯と全体のなかに位置づけるとアイヒマンはかなりの小物であることもわかる。 たくさんのアイヒマンがいて、戦後もうまく立ち回ったものも多かったであろうと思う。 もちろん、これはアーレントの「エルサレムのアイヒマン」での議論を蘇らせるものである。アーレントはアイヒマンのサラリーマン性、机上の官僚的な殺人者というものを持って、「凡庸」といったわけでは実はない。 自分で考えないこと、それらしいクリシェしか言わないこと、小役人ぽさを演じるだけでなく、大物ぶったり、悪を演じるたりすることも含めてのこと。 などなど、思いはあちらこちらに向かった。 基本的には、ホロコーストの歴史の大きな流れということで迫害する側の分析が中心になっていて、被害者側の視点は少なめ。 全体を俯瞰してわかりやすくみるということは大事なことだが、一方、それによって見えなくなっていることも多い。そして、著者もそこに意識的であるということに好感を持った。

Posted by ブクログ

2024/08/17

この本はホロコーストの歴史を学ぶ入門書としてとてもおすすめです。ホロコーストはアウシュヴィッツだけではなく、一連の巨大な虐殺事件であり、それがどのような経緯で起こったのかが非常にわかりやすく解説されています。フランクルの『夜と霧』とセットで読めばよりその雰囲気が伝わってくると思い...

この本はホロコーストの歴史を学ぶ入門書としてとてもおすすめです。ホロコーストはアウシュヴィッツだけではなく、一連の巨大な虐殺事件であり、それがどのような経緯で起こったのかが非常にわかりやすく解説されています。フランクルの『夜と霧』とセットで読めばよりその雰囲気が伝わってくると思います。 新書ということでコンパクトにまとまっていてとても読みやすいのもありがたいです。アウシュヴィッツやホロコーストの歴史をまずはざっくり学んでみたいという方にぜひおすすめしたい1冊です。

Posted by ブクログ