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ホロコースト ナチスによるユダヤ人大量殺戮の全貌 中公新書
946円
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2008/04/25 |
JAN | 9784121019431 |
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ホロコースト
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ホロコースト
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商品レビュー
4.1
22件のお客様レビュー
ホロコース関係の本は何冊か読んだので、わりと知っていることが多いのだが、その起源から、どのように拡大していったかということについて、バランスよくまとめてあって、頭の整理ができた。新書の入門書ではあるが、多くの本が出ていて、諸説がある問題なので、概説書として良いと思いった。 初版...
ホロコース関係の本は何冊か読んだので、わりと知っていることが多いのだが、その起源から、どのように拡大していったかということについて、バランスよくまとめてあって、頭の整理ができた。新書の入門書ではあるが、多くの本が出ていて、諸説がある問題なので、概説書として良いと思いった。 初版は2008年なので、その後もいろいろな研究が進んだと思われるが、最後の章でさまざまな研究の位置付け、議論の論点などがまとめてあるのが役に立つ。 こうして全体像を見てみると、改めて、ホロコーストというときに、アウシュビッツだけに意識がいってしまうが、それは絶滅収容所のある意味最終型であって、それ以前にもさまざまな形での殺害がなされてきていたことをわかりやすく整理してくれている。 ヒトラー、ヒムラー、ハイドリヒの次にアイヒマンの名前を連想してしまうのだが、改めて経緯と全体のなかに位置づけるとアイヒマンはかなりの小物であることもわかる。 たくさんのアイヒマンがいて、戦後もうまく立ち回ったものも多かったであろうと思う。 もちろん、これはアーレントの「エルサレムのアイヒマン」での議論を蘇らせるものである。アーレントはアイヒマンのサラリーマン性、机上の官僚的な殺人者というものを持って、「凡庸」といったわけでは実はない。 自分で考えないこと、それらしいクリシェしか言わないこと、小役人ぽさを演じるだけでなく、大物ぶったり、悪を演じるたりすることも含めてのこと。 などなど、思いはあちらこちらに向かった。 基本的には、ホロコーストの歴史の大きな流れということで迫害する側の分析が中心になっていて、被害者側の視点は少なめ。 全体を俯瞰してわかりやすくみるということは大事なことだが、一方、それによって見えなくなっていることも多い。そして、著者もそこに意識的であるということに好感を持った。
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この本はホロコーストの歴史を学ぶ入門書としてとてもおすすめです。ホロコーストはアウシュヴィッツだけではなく、一連の巨大な虐殺事件であり、それがどのような経緯で起こったのかが非常にわかりやすく解説されています。フランクルの『夜と霧』とセットで読めばよりその雰囲気が伝わってくると思い...
この本はホロコーストの歴史を学ぶ入門書としてとてもおすすめです。ホロコーストはアウシュヴィッツだけではなく、一連の巨大な虐殺事件であり、それがどのような経緯で起こったのかが非常にわかりやすく解説されています。フランクルの『夜と霧』とセットで読めばよりその雰囲気が伝わってくると思います。 新書ということでコンパクトにまとまっていてとても読みやすいのもありがたいです。アウシュヴィッツやホロコーストの歴史をまずはざっくり学んでみたいという方にぜひおすすめしたい1冊です。
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特にホロコーストに関しての書籍ではあるが、ホロコーストに至るまでの過程が概説としてわかりやすくまとめられているので、ナチス関係の入門書としてもわかりやすい。 またこうやって概説として歴史を知ることは、個々の出来事として知っていた点を、線として理解出来るのでとても助かる。 ヒトラ...
特にホロコーストに関しての書籍ではあるが、ホロコーストに至るまでの過程が概説としてわかりやすくまとめられているので、ナチス関係の入門書としてもわかりやすい。 またこうやって概説として歴史を知ることは、個々の出来事として知っていた点を、線として理解出来るのでとても助かる。 ヒトラーが政権を取ったからホロコーストが起きたなんて粗い話ではなくて、以前から反ユダヤ感情は高まっており、その反ユダヤ感情を煽るかたちでヒトラーが政権を取る。それに当初からユダヤ人を絶滅させようなどという考えはなく、他国に追放するというかたちを取ろうとしていた。だが、支配圏が広がることで当然ユダヤ人も増えていき、最終解決策としてユダヤ人絶滅にシフトしていく。 システマティックにユダヤ人を殺害する過程もアインザッツグルッペンと呼ばれる移動虐殺部隊を利用した殺害から、ガストラック、ガス室への変化なども、効率化を図るという視点で興味深い。 ナチス関係の書籍は文庫や新書だけでもかなりある。ちくま文庫なんかにはより専門的なものもあったりするので、ここからいろんな本にアクセスするのも良いだろう。
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