密閉教室 新装版 講談社文庫

法月綸太郎【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2008/04/15
• JAN: 9784062760270

商品レビュー

2025/12/12

起承転結の「転」が多用され、中盤には図解までして説明されたトリックが、結局は使われていなかったため、ミステリー解決のカタルシスはほとんど感じられなかった。

2025/12/03

無駄な前置きもなくすぐ事件に突入。
なぜ机と椅子を無くさないとダメだったかとか、色々な謎に多重推理で解決していくのは素晴らしいですね！
キャラのセリフが本格ミステリのお手本のような口調。
最後の探偵役をこき下ろす展開が良かった。なかなか無いと思う。

2024/06/26

読み終わった総評的な意味で⭐︎2で、途中途中は3〜4な感じです。そのつもりで読めば十分楽しめると思います。
理由があまりにもネタバレで、一応伏せられるとはいえミステリでネタバレ有りで感想もどうかなと思うのでふんわりで。

群像劇と云うにはキャラ立ちが控えめ＋ページが足りなかった故か軽くタッチして次へ、また別の人に軽くタッチして次へ、といった感覚が、内容の割に多い、という印象が強く残ってしまっています。
ひとつの事実に帰結するためのピースにしては主張があり、エピソードとするには足りない、というような半端な感じがしました。
また探偵役と警察との関係が突出して非現実的で目についてしまったのですが、その非現実的な部分についてはマンガなら気にならないレベルかなと思うので、書き方や内容がと云うよりも売り出し方とのギャップかもしれません。

ミステリの定義を明確に持っている訳ではないので主観によるところが大きいですが、殺人の謎を解いてある種すっきり感を得る、と云う意味ではいろいろな部分が不安定で楽しみきれなかったので、この評価にしました。

解説で、毎度作風（表面的な意味での）が違うといった声がある、と見たので、同作者の別作品も読んでみたいと思います。