商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ヴィレッジブックス |
発売年月日 | 2007/10/20 |
JAN | 9784863325807 |
- 書籍
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親の家を片づけながら
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親の家を片づけながら
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ベルギー在住のフランス人精神分析学者が、逝った母の家を相続し、両親の思い出がつまった家の中を片付け始める、『人には語れない感情を語る本』 です。 少しずつ整理するうちに、やがて姿を現したのは、まったく知らなかった両親の意外な素顔と、両親が生涯抱えていた深い心の傷だった--。 ...
ベルギー在住のフランス人精神分析学者が、逝った母の家を相続し、両親の思い出がつまった家の中を片付け始める、『人には語れない感情を語る本』 です。 少しずつ整理するうちに、やがて姿を現したのは、まったく知らなかった両親の意外な素顔と、両親が生涯抱えていた深い心の傷だった--。 両親のテーブルで燃えつきようとしていた何本ものロウソクが、今はうちのテーブルで輝いている。親から子への贈与は賛成する。しかし、遺産には反対だ。 言葉は、私の内側から素直にほとばしり出て来た。書くことは、湧き出す感情を受け止めてくれた。親との別れから生まれた文字は、悲しみに逃げ場所を与えてくれた。心に一時的な安らぎの場をつくり、押し寄せる苦しみに耐え得る力を与えてくれたのだ。 そして、私は書き続けたいと思っている。この本の、 最後の句点は打ちたくない気分なのだ 実際、最後に句点は打たれていません。各章の冒頭に引用された言葉に関して、訳者は 「長く迫害されてきた民族ゆえの悲鳴がこだましているようです云々」 と書いていますが、これは蛇足です。
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死んだ人間に苦しめられたくない。 私は生き延びるのか?一体いつまで? アンリ・ドゥ・モンテルラン 他人の人生に振り分けてきたエネルギーを、自分の人生のために使うべきだ。 まだしばらくの間は。 両親は長生きしそうな人たちだ。私がいつまで生き延びるのかもわからないのだから。 私が...
死んだ人間に苦しめられたくない。 私は生き延びるのか?一体いつまで? アンリ・ドゥ・モンテルラン 他人の人生に振り分けてきたエネルギーを、自分の人生のために使うべきだ。 まだしばらくの間は。 両親は長生きしそうな人たちだ。私がいつまで生き延びるのかもわからないのだから。 私が死んだ時、私の持ち物のために誰も困らないようにしたい。
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実用的な本というより、メンタルな部分で親の死をどう受け入れていくかという本でした。著者の両親はどちらもナチスの強制収容所の生存者でありながらその頃のことを一人娘に語ることをせず、著者は遺品の中から手紙などの断片を拾い上げていく作業によって、親ばかりでなく収容所で命を落とした祖母や...
実用的な本というより、メンタルな部分で親の死をどう受け入れていくかという本でした。著者の両親はどちらもナチスの強制収容所の生存者でありながらその頃のことを一人娘に語ることをせず、著者は遺品の中から手紙などの断片を拾い上げていく作業によって、親ばかりでなく収容所で命を落とした祖母や親戚が生きていた証を改めて葬ることができたと語っています。時間をおいて再読したい本でした。
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