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シルヴェストル・ボナールの罪 岩波文庫
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シルヴェストル・ボナールの罪 岩波文庫

アナトール・フランス(著者), 伊吹武彦(著者)

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シルヴェストル・ボナールの罪 岩波文庫

792

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2003/11/01
JAN 9784003254349

シルヴェストル・ボナールの罪

¥792

商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2010/01/07

ボナールおじいさんの専門バカでお茶目なところがたまらない。読み返す度に、ほのぼのしそう。 好きなシーンは、 「シチリアに行くのをばあやに反対されると思ってたら、意外に反応が薄くて『冷たい女!』って嘆く」ところ(ツンデレw)、 「見知らぬイタリアの街で寂しかったくせに、背後からフ...

ボナールおじいさんの専門バカでお茶目なところがたまらない。読み返す度に、ほのぼのしそう。 好きなシーンは、 「シチリアに行くのをばあやに反対されると思ってたら、意外に反応が薄くて『冷たい女!』って嘆く」ところ(ツンデレw)、 「見知らぬイタリアの街で寂しかったくせに、背後からフランス語で自分の噂をされているのを聞いて逃げ出す」ところ(ツンデレ)、 「昔の想い人の孫娘と水入らずで話している時に、塾長のオールドミスに話しかけられて、内心だけで非道いことを考えるが、きちんと挨拶してしまう」ところ(ヘタレ)。

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2007/11/15

老学究の日記というかたちをとった長編小説。ボナール氏の、暖かい人柄が心にしみる。学士院会員であり不正を憎む高潔な精神の持ち主だが、どこか子供じみていたり、間が抜けた感じがなんともいえない。ぜひ、おじいさんのボヤきでも聞くつもりで、かるく手にとってほしい作品。 しかしこれを37歳の...

老学究の日記というかたちをとった長編小説。ボナール氏の、暖かい人柄が心にしみる。学士院会員であり不正を憎む高潔な精神の持ち主だが、どこか子供じみていたり、間が抜けた感じがなんともいえない。ぜひ、おじいさんのボヤきでも聞くつもりで、かるく手にとってほしい作品。 しかしこれを37歳のときに執筆した作者の老獪ぶりには驚嘆させられる。

Posted by ブクログ

2006/08/11

懐疑派アナトール・フランスの出世作。セーヌ河畔で本にかこまれて読書に耽るシルヴェストル・ボナール老学士院会員の生活をしみじみと綴った日記体長編小説。愛書に埋もれて暮らすなんて羨ましい、と思ったけれども、シルヴェストル翁のさみしさには胸を締め付けられる心地がした。産まれたときから老...

懐疑派アナトール・フランスの出世作。セーヌ河畔で本にかこまれて読書に耽るシルヴェストル・ボナール老学士院会員の生活をしみじみと綴った日記体長編小説。愛書に埋もれて暮らすなんて羨ましい、と思ったけれども、シルヴェストル翁のさみしさには胸を締め付けられる心地がした。産まれたときから老人だったと言われるアナトール・フランスとシルヴェストル翁との一致性を閲すればこの小説のかなしさは実に作者自身のかなしさと言えるのではないでしょうか。

Posted by ブクログ

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