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中国行きのスロウ・ボート 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1986/01/01 |
JAN | 9784122012882 |
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中国行きのスロウ・ボート
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中国行きのスロウ・ボート
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商品レビュー
3.8
11件のお客様レビュー
ハルキさんの最初の短…
ハルキさんの最初の短編集。今読むと、ぎこちないような、若いような文章がかえって新鮮。静かに心の隙間に染み込んでくるような物語の数々は、折にふれ読み返したい。
文庫OFF
村上春樹の最初の短編集。1980年春から1982年夏にかけて発表された七つの短編が年代順に収められている。単行本の発売が1983年なので、40年前のことだ。 村上春樹の小説は、長編も短編も、村上春樹が一体何を書きたかったのかを理解するのが難しい。この本に収められている短編も、うま...
村上春樹の最初の短編集。1980年春から1982年夏にかけて発表された七つの短編が年代順に収められている。単行本の発売が1983年なので、40年前のことだ。 村上春樹の小説は、長編も短編も、村上春樹が一体何を書きたかったのかを理解するのが難しい。この本に収められている短編も、うまく理解できたような気はしない。 この中では「午後の最後の芝生」で、主人公の「僕」が芝刈りのアルバイト先の中年の主婦に「あんたにちょっと見てほしいものもあるんだ」と頼まれて、その家の二階で、「典型的なティーン•エイジャーの女の子の部屋」を見せられ、その女の子について、どう思うかを問われる場面が心に残った。 主人公は、その女の子が、「とても感じのいいきちんとした人」「成績は中の上クラス」「ボーイフレンドはいます」等と答え、中年の主婦はそれを真剣に聞く。そして、主人公が「問題は….彼女がいろんなものになじめないことです。自分の体やら、自分の考えていることやら、自分の求めていることやら、他人が要求していることやら…..そんなことにです」と言った後、彼女は十分か十五分、口をつぐんでしまう。そして主人公は、何故か疲れ果ててしまう。 中年の主婦が、口をつぐんでしまった理由は、いくつかの可能性があるだろう。最も悲しい可能性は、もちろん、お嬢さんが、周囲に馴染めずに自殺をしてしまったこと。それをどうしても理解できずに、彼女は、毎日、お昼前からお酒を飲んでいる。最も楽観的な可能性は、自分の娘をなかなか理解できずに、若い「僕」に何らかの意見を求めたかったということ。小説のトーンは、やや悲劇の匂いがする。 という具合に、この短編を読んだが、他の短編を含めて、色々な読み方ができる短編ばかりだ。 私はストーリーのはっきりしている小説が好きなので、好き嫌いで言えば、そんなに好きな短編集ではなかった。 が、何故か、他の短編集も読んでみたい気にさせられた。
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久々に読んだな。やっぱ最初のほうの作品はいま読むと下手だな…と思う。要らない文があるように感じられるところがある。 『午後の最後の芝生』大好き。ジントニック飲みたくなる。ちゃーりーの話も、ホテルの話も好き。
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