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ドラゴンがいっぱい! アゴールニン家の遺産相続奮闘記 ハヤカワ文庫FT
880円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2008/03/15 |
JAN | 9784150204648 |
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ドラゴンがいっぱい!
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ドラゴンがいっぱい!
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
タイトルで損してると思います。 『ドラゴンがいっぱい!』って、確かにそうだけど、だから何?って感じじゃないですか。 以前のタイトルは『アゴールニンズ』これまた、この愉快な作品を想起することのできないそっけないタイトル。 だけど、だまされたと思ってこれ読んで。 すっごく面白いから。...
タイトルで損してると思います。 『ドラゴンがいっぱい!』って、確かにそうだけど、だから何?って感じじゃないですか。 以前のタイトルは『アゴールニンズ』これまた、この愉快な作品を想起することのできないそっけないタイトル。 だけど、だまされたと思ってこれ読んで。 すっごく面白いから。 最初はドラゴンの社会というのがよく分からなくて戸惑いますが、慣れるとこれがいろいろと伏線になっていることがわかります。 まず、ドラゴンたちは共食いをします。 死者の遺体のほかに、体の弱い子どもや老い先短い年寄りの召使いなどは、さくっと食べられてしまいます。 その理由は、ドラゴンの肉体を大きく成長させるためにはドラゴンの肉を摂取するのが必要だから。 文字どおり弱肉強食の社会なのです。 さらに、体の色…鱗の色が成長とともに変わります。 特に少女時代の金色から、恋愛を知った後のピンクに変わるというのは、ドラゴンたちの中では大変重要なことです。 婚約もしていないのに体がピンクというのは、とてつもなくふしだらなことになるからです。 そして結婚には女性の持参金が欠かせません。 両想いであれ、二人ともが貧乏貴族の場合は、添い遂げることができません。 また、女性は、親や夫という後見人がいないと社会的に認められません。 下手をすると食べられてしまいます。 というわけで、アゴールニン家の兄弟姉妹の話です。 父の代からの貴族なので、格式が高いとはいえません。 その分多額の持参金や援助をもって、長男ペンは貴族のお抱え牧師となり、長女はやり手貴族のデヴラク士爵と結婚し、生活の目途は立っています。 なので父親は、自分の遺骸は残された3人の子どもに十分食べさせるよう遺言を残しました。 が、デヴラク子爵は自分とその家族で大半を食べてしまい、残りを弟妹に与えました。 これでは大きくなれません。 次男のエイヴァンは、一応都市計画美観局に勤めていて出世の希望はありますが、何か一つでも間違いをおかせば食われてしまう危険と隣り合わせ。 それを回避するには体を大きくするしかなかったのに。 次女のセレンドラは兄・ペンの元へ、妹のヘイナーは義兄・デヴラク子爵の元へと引き取られます。 ここからが本題。 恋愛や身分や訴訟やあれこれが複雑に絡んで、めっちゃ面白いの! さながらジェーン・オースティンの世界なのよ! オースティンなので勧善懲悪、大団円(嫁姑問題は除く)は保証されてます。 彼女の作品が好きな人には、超絶おすすめ。
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図書館で。ファーシングは断念。こちらは駆け足で読みましたがあまり好みではない。が、まあハッピーエンドなのかなあ? 登場人物がドラゴンばかりであまり感情移入もできずそうなんだ~で終わってしまったというか。
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最初はドラゴンが登場人物ということで、何となく入り込みにくかったです。 美人と言われても、うろことか、鉤づめを想像すると、共感しづらかったから…。 でも、後半すごくおもしろくなりましたね。みんながそれぞれの幸せを掴みそうだと見えたあたりから。伏線の回収が見事です。別の作品も読ん...
最初はドラゴンが登場人物ということで、何となく入り込みにくかったです。 美人と言われても、うろことか、鉤づめを想像すると、共感しづらかったから…。 でも、後半すごくおもしろくなりましたね。みんながそれぞれの幸せを掴みそうだと見えたあたりから。伏線の回収が見事です。別の作品も読んでみなくては。
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