商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1974/07/10 |
JAN | 9784167112011 |
- 書籍
- 文庫
冨士山頂
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冨士山頂
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商品レビュー
4.1
16件のお客様レビュー
読み応えたっぷり楽しめた。 三部からなる。 富士山への気象観測レーダー建設着信前の気象庁での話、建設途中での出来事、完成後の諸問題などとわかれる。 現場は山岳だが、内容は国家予算による一大プロジェクトを成し遂げた省庁でのお仕事ドラマだろうか。 仕事を受けたくでドロドロした対立...
読み応えたっぷり楽しめた。 三部からなる。 富士山への気象観測レーダー建設着信前の気象庁での話、建設途中での出来事、完成後の諸問題などとわかれる。 現場は山岳だが、内容は国家予算による一大プロジェクトを成し遂げた省庁でのお仕事ドラマだろうか。 仕事を受けたくでドロドロした対立関係になる会社は分割発注なのかシングルなのかで建設期間も限られた中での指示系統をも鑑みた、統括のとても難しい中での人間ドラマ。 現場監督のことば、建設に関わった者の名をプレートで残すことで、この仕事の真意は人の数、技術、金、ではなく人の気持ちだ、という最後は人、その人を奮い立たす誠意と覚悟。 完成を祝う乾杯の席でも葛木に本心を語る所員の言葉を過酷さをわかるが故に静かに聞き入る。 喜怒哀楽、人の想いがびしびし伝わってくる小説であった。自身の体験を俯瞰して書かれていて素晴らしい。改めて知ることばかりですごい経歴の作者だ!
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富士山にレーダーを設置するというロマンとそれに対する役所内部のドロドロしたものや施工業者との軋轢がとても興味深く楽しめた。 半世紀ほど前のお話なのだが新田氏のリアルな経験が切々と語られている感じ。 それにしてもお役所という所は何十年経っても変わらないシステムなのだなぁと感心したり...
富士山にレーダーを設置するというロマンとそれに対する役所内部のドロドロしたものや施工業者との軋轢がとても興味深く楽しめた。 半世紀ほど前のお話なのだが新田氏のリアルな経験が切々と語られている感じ。 それにしてもお役所という所は何十年経っても変わらないシステムなのだなぁと感心したり呆れてみたり。
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富士山頂気象レーダーの建設事業を題材にした実話ベースの小説。新田次郎は中学のときに読んだ「武田信玄」以来か。それにしもて新田次郎が電通大(当時は無線電信講習所)卒で、気象庁に勤めて、富士山頂気象レーダーに関わっていたとは知らなかった。 プロジェクトXとしても官製談合の暴露話として...
富士山頂気象レーダーの建設事業を題材にした実話ベースの小説。新田次郎は中学のときに読んだ「武田信玄」以来か。それにしもて新田次郎が電通大(当時は無線電信講習所)卒で、気象庁に勤めて、富士山頂気象レーダーに関わっていたとは知らなかった。 プロジェクトXとしても官製談合の暴露話としても読め、面白かった。 レーダーは1999年にその役割を終え、測候所も2004年に無人化されたそうな。
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