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緑の帝国 世界銀行とグリーン・ネオリベラリズム
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 京都大学学術出版会 |
発売年月日 | 2008/02/15 |
JAN | 9784876987245 |
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緑の帝国
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世銀の生産する知に焦点を当てた本。世銀の生産する知は開発途上国に対して絶対的な力を持つ。個別の開発事業の負の側面を強調するのではなく、世界的に開発が実施されている背景にある世銀の影響を分析する。科学的な知とは先進国の立場から生じている点に注目し、知識生産の主体者として世銀に焦点を当てる。 先進国の立場を反映した知は、「南」の開発途上国をカテゴリー化し、一方的な価値観の下で「開発」を推進する。世銀が自らをノレッジバンクと称していることからも分かるように金融業だけではなく、世界的なネットワークを利用した教育や権威づけによって世銀の影響力は増大してきた。著者は特に、「環境的に持続可能な開発」の立場とネオリベラリズム的な民営化と自由競争の立場から生じたグリーン・ネオリベラリズムに注目している。先進国政府、国際的なNGO、NPO、国際的大企業、二国間援助機関、専門家などを巻き込みながら、世銀は自らの実施する開発を正当化してきた。私たちは正当化された開発を比較的無批判のまま受け入れてしまう傾向がある。本書は世銀によって形成されてきた既存の開発のあり方自体に疑問を投げかけている。 また、世銀という組織の変遷や世銀を取り巻く環境についてもふれられており、世銀という組織自体に対する理解も深まった。 なんとなく世銀やIMFはすごいと感じている人や、なんとなく世銀やIMFの言っていることなら正しいのではないかと考えている人に読んでもらいたい一冊。
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