商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1993/01/01 |
JAN | 9784101095028 |
- 書籍
- 文庫
冬の旅
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冬の旅
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商品レビュー
3.9
34件のお客様レビュー
1968〜69年に掲載されていた新聞小説。半世紀以上経った今と比べて、変わったことと変わらないことを思いながら読んだ。
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公文推薦図書。長かったがすらすら読めた。特に最後の表現を何度も読みました。途中から出てくる「冬に向けて来るはずが来ない鴎」が最後にどっと溢れてくる。 完全無欠の人間のなかにある溜め込まれた鬱憤を表現しているように見えた。どちらかというと、行助のことを「こんな人いないよなぁ」という...
公文推薦図書。長かったがすらすら読めた。特に最後の表現を何度も読みました。途中から出てくる「冬に向けて来るはずが来ない鴎」が最後にどっと溢れてくる。 完全無欠の人間のなかにある溜め込まれた鬱憤を表現しているように見えた。どちらかというと、行助のことを「こんな人いないよなぁ」というよりは、「無意識に感情を抑えすぎていて可哀想だなぁ」と思って読みすすめたので、最期は解き放たれて良かったなぁとすら思ってしまった。 共感できる人はあまり出てこなかったが、突然に起こる死も含め非常に現実味のある物語であった。
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前半は星5の面白さだったが二度目の事件以降ちょっと失速してしまった。2度目の入院は安達のような周囲との交流も薄く行助が自分の頭の中だけで世の中を進めようとしている感じがして何1人で納得してるんだと思った。独善的な哲学に酔う大二病って感じでちょっと好きになれない。澄江も気の毒だな。...
前半は星5の面白さだったが二度目の事件以降ちょっと失速してしまった。2度目の入院は安達のような周囲との交流も薄く行助が自分の頭の中だけで世の中を進めようとしている感じがして何1人で納得してるんだと思った。独善的な哲学に酔う大二病って感じでちょっと好きになれない。澄江も気の毒だな。 結末も好きじゃない。閉鎖された環境で1人で築きあげた実社会で通用するのかわからない哲学に酔ったままで終わったって感じで、最終的にちょっと賢いお子さまに収束してしまった。 あと修一郎はどクズ全開な方が面白かったがずっと爺バカの悠一が出てくるからまあいいか。結局1番共感できるのは理一だった。 少年院の描写が細かいが少年院で人気の作品らしいというのでリアリティがあるんだろう。 風景描写が美しくて良い
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