TATTOO DESIGN BOOK 陸海空 動物編

富士美出版

• 販売会社／発売会社: 富士美出版
• 発売年月日: 2008/02/16
• JAN: 9784894217829

商品レビュー

2023/03/30

フェイクタトゥー施術（エアブラシと特殊メイク用塗料使用）のために購入しました。参考になっています。

今住んでいるNZでは当たり前のタトゥー。警官の96%がタトゥーを入れているらしい。私はタトゥーデザインの提供をしているが自分が入れたいとは思わない。
が、しかしタトゥーがどれくらい痛いのかには非常〜に興味があるので1cm角くらいのものを見えないところに入れてみたいという願望がある。

2011/12/21

前回の「武将・英雄・豪傑編」に続いて、今度は「陸・海・空・動物編」を読みました。
タイトルだけ見ると、ミリタリーもののような印象ですが、陸・海・空がメインではなく、陸・海・空の動物をモチーフにしたものが掲載されています。
各動物ごとに、非常に詳細な由来の解説が載っており、知らないことも多かったため、読みふけりました。

「鯉」は、70年生きるものもいるほど長生きだとのこと。
英語だとCarpですが、近年では鑑賞の錦鯉を日本語のKoiとよぶようになってきたそうです。
それだけ、日本の錦鯉が国際的に評価されているということでしょう。

「鮫」といったら、恐ろしいイメージがありますが、人間を襲う獰猛な種は実際には1割程度だそうです。
和語では「和邇（わに）」というのが、なんだか不思議。　
また、「タツノオトシゴ」は別名「海馬」ということも知りました。
つまり、脳の一部の海馬は、タツノオトシゴという意味だったわけですね。

「蜘蛛」のタランチュラも、殺人毒グモというイメージがありますが、人を殺傷する毒はなく、せいぜい腫れる程度だそうです。

逆に「蠍」は、鮫や蜘蛛とは違って、現存する1000種以上のすべてが有毒だとのこと。ちなみに蛇は現存の25%程度が有毒だそうです。

「イルカ」は、平和で仲がいいイメージがありますが、実際には同族間でいじめや殺し合いをしたりもするそうです。

「黒猫」は、キリスト教文化圏では縁起の悪い存在とみなされますが、現在でもイタリアでは年間数万匹が迷信により処分されているというショッキングな事実も知りました。
日本では、逆に縁起の良いものとされ、「烏猫」または「瑞猫」と呼ばれるそうです。漱石の猫も黒猫だったとのこと。

「蝙蝠」も、キリスト教文化圏では忌み嫌われますが、中国では吉祥の存在なんだそうです。

そういった解説に加えて、それらのモチーフの刺青が写真掲載されています。
うねるような迫力満点の色鮮やかな完成品。
人の肌に彫られたものとは思えないほど精緻です。

写真を見る時には、どうしても、心中から起こる恐ろしさがあり、動揺をなだめつつ観賞していますが、動物の中に、「パンダ」や「ツバメ」がいたため、意外でした。
愛くるしい絵が身体に彫られているものは、なかなか感想を持ちがたく、リアクションに困りそうです。

「青い鳥」もあり、女性向けかと思いきや、荒くれ者の船乗りたちがこぞって入れているとのこと。
長期航海の無事を祈る意味を込めて、また総航海距離が1万海里を超えた時などに記念として彫る慣習があるそうです。

さまざまな彫師の作品が一覧できる中で、やはり三代目彫よしの作品は群を抜いて際立っています。
日本を代表する一流彫師の心意気が、作品に反映されているように見えました。

2008/09/27

■ポイント解説
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