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ダブリンの人びと ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2008/02/10 |
JAN | 9784480424105 |
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ダブリンの人びと
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ダブリンの人びと
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
《目次》 ・「姉妹」 ・「ある出会い」 ・「アラビー」 ・「イーヴリン」 ・「レースのあとで」 ・「二人の伊達男」 ・「下宿屋」 ・「小さな雲」 ・「対応」 ・「土」 ・「痛ましい事故」 ・「委員会室の蔦の日[アイビー・デイ]」 ・「母親」 ・「恩寵」 ・「死者たち」
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「ユリシーズ」で知られるジョイスの15編の短編から成る短編集。それぞれの作品同士がリンクしたり、(読んでいないけど)「ユリシーズ」とのリンクがあったり、連想させる言葉がそこかしこで繋がっていたり、読んでいて結構頭を使うというか、きちんと読んでいきたい一冊。今回はそこまで力を入れて...
「ユリシーズ」で知られるジョイスの15編の短編から成る短編集。それぞれの作品同士がリンクしたり、(読んでいないけど)「ユリシーズ」とのリンクがあったり、連想させる言葉がそこかしこで繋がっていたり、読んでいて結構頭を使うというか、きちんと読んでいきたい一冊。今回はそこまで力を入れて読んでいないので、是非再読したい。ダブリンの地図が付いていて、作中、登場人物がどこを歩いたかなどわかるようになっているので、街中を想像しながら読むのも面白いです。
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100年も昔のこととなる、あのアイルランドのあの時代。 登場人物に繋がりがあったりもなかったりもする短篇集。 各話の冒頭に市街地の地図が掲示され、人物の移動経路やランドマークが目で確認できるようになっています。 巻末の訳注と解説も一話一話じつに丁寧に精密に噛み砕かれ、なんとも濃密...
100年も昔のこととなる、あのアイルランドのあの時代。 登場人物に繋がりがあったりもなかったりもする短篇集。 各話の冒頭に市街地の地図が掲示され、人物の移動経路やランドマークが目で確認できるようになっています。 巻末の訳注と解説も一話一話じつに丁寧に精密に噛み砕かれ、なんとも濃密な集中講義を受けたような充実感がありました。 これは贅沢。さすがちくま。 米本義孝氏の解説によれば、 ------------------------- ジョイスは十五の短篇でダブリンのありさまを四つの相のもとに提示した。つまり、〈少年期〉三篇、〈青年期〉四篇、〈成年期〉四篇、〈社会生活期〉三篇(『死者たち』はあとから付け加えられた)の順序に並べ、その大部分を「用意周到に言葉をけちった文体」で書いた。 ------------------------- ということです。 『言葉の芸術家ジェイムズ・ジョイス――「ダブリンの人びと」研究』の著書もある米本氏の闊達な読み解きはとても腑に落ちる。 これだけ時と場所を隔てた作品なのに、逃げ場のない人々の痛ましさに胸をいためるし、緊迫した会話の行方にはらはらするし。 本というものは凄いものだな、と改めて嬉しく思います。 ジョイスの作品といえば『フィネガンズ・ウェイク』は死ぬ気でなんとか通読した…というより、ただの意地で眺めとおしただけというか。 未読の『ユリシーズ』もそのうちになんとか。
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