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怖るべき子供たち 角川文庫クラシックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店 |
発売年月日 | 1990/06/01 |
JAN | 9784042047018 |
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怖るべき子供たち
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怖るべき子供たち
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原題 LES ENFANTS TERRIBLES やるべきことをやるのが大人で、やりたいことをやるのが子供。イギリスの格言だったかな?紳士の定義だったような…。 大人は誰しも初めは子供だった、と言ったのはサン-テグジュペリですが、コクトーは永遠の子供を詩ってみせた。 純粋で...
原題 LES ENFANTS TERRIBLES やるべきことをやるのが大人で、やりたいことをやるのが子供。イギリスの格言だったかな?紳士の定義だったような…。 大人は誰しも初めは子供だった、と言ったのはサン-テグジュペリですが、コクトーは永遠の子供を詩ってみせた。 純粋で無垢なまま。まさに詩の表現そのもの。 エリザベートとポールの姉弟は破滅したようで、してないんじゃないかな。当然の帰結のようで、行き着く先は望んだところ、だったように思える。 みんな子供の頃には自分だけの世界があったはず。望んで大人になったわけじゃない。今思えばすごく不安定だけど、安らぎも確かにあった。 自分だけの、自分だけが理解できる世界。世間のルールなんて知らない。そこだけで生きられるなら、もう何もいらない、というような。 自分の思い通りにいかないジレンマ、他人が意のままにならないストレス、どうしようもないことに悲観し、躊躇なく自らの命を絶つ。 欲望に忠実で、美しいまでに迷いがない、怖るべき子供たち。
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詩人ジャン・コクトーの代表作。ポールとエリザベートという姉弟の異常な愛憎劇と、彼らを取り巻く友人関係が、作品を貫く鮮烈な死のイメージとともに描かれる。物語はポールの心情変化を転換点として四幕(①雪合戦から母の死まで、②海への滞在からアガートの登場まで、③エリザベートの結婚から彼...
詩人ジャン・コクトーの代表作。ポールとエリザベートという姉弟の異常な愛憎劇と、彼らを取り巻く友人関係が、作品を貫く鮮烈な死のイメージとともに描かれる。物語はポールの心情変化を転換点として四幕(①雪合戦から母の死まで、②海への滞在からアガートの登場まで、③エリザベートの結婚から彼女の暗躍まで、④ポールの衰弱から姉弟の死まで)に分けることができる。①と④を繋ぐのはダルジェロという少年に対する憧憬だ。彼によってもたらされる白の雪玉と黒の毒薬は、本作に秘められた甘美な毒性を表すと同時に、ポールの心的変化を象徴する小道具としても機能している。 本作では子供たちが暮らす「部屋」を舞台に見立てた演劇的手法が用いられ、密室劇の様相を呈している。「部屋」を埋め尽くす雑多な装飾は小道具として、大人たちの存在は――子供たちの演劇を理解し得ない医師やジェラールの叔父――我々読者とは異なった次元において、ある種の観客として作用している。現実の演劇に際して、観客は演者の内面を知ることができない。内面描写が可能な小説で演劇性を再現する上で、著者は「遊戯」という夢想状態を導入していると解釈した。ポールの夢遊病はその結果生じた歪み、差異の表象ではないかと思う。ポールの精神はその死後、物語冒頭で描かれた雪合戦の場面へと回帰して、読者すなわち「観客」を目にする。客席から舞台を眺めていたはずの我々が、舞台へと引き上げられ、ここでも構造の多重化が試みられている。 文体は格調高く洗練されているが、極度に抽象化された表現がテクストの理解を妨げる。頭で理解するのではなく、上質なワインを味わうように触れるべきだろう。詩人ならではの技巧、とりわけ数珠のように繋がれた形容詞の装飾が胸に染みる。今回は角川文庫版を読んだが、原文との比較において従来訳より読みやすく、コクトーによる素描が収録された光文社古典新訳文庫版も入手したい。
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昔読んだ時も、何が面白いのかがわからなかった。 そして、20年以上たった今も、いまいちよさがわからない。 登場人物に感情移入もできない。 荒廃と狂気を感じる。 「詩」っていうことなので、その混沌は伝わる。でも、中身は比較的浅い気がする。 残念ながら、私は好きではないかな。
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