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NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側
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NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側

宗像誠之【著】, 日経コミュニケーション【監修】

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NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経BP社/日経BP出版センター
発売年月日 2008/02/04
JAN 9784822210793

NTTの自縛

¥1,980

商品レビュー

2.9

8件のお客様レビュー

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2022/04/16

著者は元日経コミュニケーションの記者「宗像誠之」の著書『NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側』を読みました。 著者は大学卒業後、NTTコミュニケーションズでの勤務経験がある見たいですね。 -----story------------- 技術力と信頼性の高さに定評があり、日...

著者は元日経コミュニケーションの記者「宗像誠之」の著書『NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側』を読みました。 著者は大学卒業後、NTTコミュニケーションズでの勤務経験がある見たいですね。 -----story------------- 技術力と信頼性の高さに定評があり、日本の通信を引っ張ってきたNTT――。 そのNTTの様子がどうもおかしい。 2006~2007年には大規模なIP電話の障害を引き起こし、NTTが将来を託して構築する次世代ネットワーク「NGN」のサービス内容にはユーザーからも身内からも不満の声が巻き起こる。 経営陣が強調する「株主のため、ユーザーのための経営」という主張には、アナリストなどの市場関係者やユーザーが異論を唱える。 こうしたNTTの異変の根幹には、NTTを縛り続ける“ある価値観”があった。 その価値観はかつてのNTTに繁栄をもたらし、時代が変わった今でも大きな影響力を持ち続け、弊害を生み出している。 それはNTTを無意識のうちに縛り続けている。 その正体とは何なのか? 通信・ネットワークの専門情報誌『日経コミュニケーション』の記者である著者が、NTTグループ各社の現場社員、幹部、OBなどへの長年の取材を通じて、NTTグループが直面する大きな課題を明らかにする、必読の1冊。 ----------------------- 本書は以下の構成となっています。  ■序章 不安な兆候   ・崩れ始めたNTTの信頼性   ・100年かけて育てた電話的価値観   ・現場の改革の芽が摘まれる   ・NGNでも引きずる旧体制  ■第1章 NTT技術陣の現実   ・障害はなぜ起こったのか   ・恒常的に発生していた問題   ・ついに限界を超えた   ・見直されなかった暫定版のネット構成   ・ネットワークを見直せない“事なかれ主義”   ・電話的価値観の正体   ・IP時代に必要な価値観とは   ・予算と人事を握る技術系の一大勢力   ・収益を生み出す人材が傍流に   ・NGNでも引きずる旧体制  ■第2章 サービス開発を縛る「電話」の影   ・サービス開始前にしぼんだ期待感   ・NGNトライアル中も「がっかり」の声   ・ユーザー目線を持たない時代錯誤な発想   ・NGNに期待する通信事業者の事情   ・日本の国際競争力に及ぶ影響   ・高品質IP電話を推す社長と会長   ・マーケットインの発想で作られたフレッツ   ・フレッツを浸食した電話とNGN   ・成功サービスを蝕む電話的価値観  ■第3章 体制維持にこだわるNTTの事情   ・アナリストから失笑を買う「株主のため」発言   ・法人ユーザーによるNTTへの厳しい評価   ・NTTが守ろうとしているもの   ・2010年問題にもシラを切る   ・「妥協の産物」でも維持したくなる理由   ・内向き思考の根は電電公社時代の組織構造   ・連綿と続く労務系と政治家とのお付き合い   ・監督官庁である総務省にも秋波   ・繰り返される組織防衛   ・大構想の裏に隠されたプロパガンダ   ・調査結果:企業ユーザー128社からNTTへの直言  ■第4章 NGNにおける迷走   ・“過去の遺産”に頼った収益構造   ・コミュニケーションズとドコモも電話に頼る   ・収益構造転換の肝、NGNの危機的な実情   ・NTT西日本がNGN構築をためらう理由   ・NTT東日本もフレッツとのすみ分けに苦労   ・歪んだIPネットワーク   ・「中期経営戦略」後の不透明さ   ・結局、何のためのNGNなのか   ・持ち株会社主導が最悪のシナリオを招く?   ・元凶は純粋持ち株会社?  ■1999年の分割以降の主なNTTグループの動向 通信業界のお勉強です。 2008年発行… 2007年頃の情報が中心なので、少し前の内容なのですが、、、 社内の勢力争い等、意外とNTTグループの実情に踏み込んでいる感じがしましたねぇ。 さすが、元NTTグループ社員の著作ですね。

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2011/01/10

"NGN"とは何ぞや。 『Next Generation Network、IP技術を利用した次世代通信技術の略称。次世代ネットワークともいう。 1. NG Network。次世代通信技術に対し、実用化の目途に疑問を持つ一部の人々が揶揄する呼称。NGは日本独...

"NGN"とは何ぞや。 『Next Generation Network、IP技術を利用した次世代通信技術の略称。次世代ネットワークともいう。 1. NG Network。次世代通信技術に対し、実用化の目途に疑問を持つ一部の人々が揶揄する呼称。NGは日本独特の略称で、"No good"から採られている。 』 by Wikipedia Wikipediaの説明の『1』が全てを物語っている感じ。 現在のNTTの抱える問題点をNTT社内の声等を引用し述べている。 特に(NTTにおける)"NGNとは何か"について非常に良く理解できた。 果たしてNGN網(有料)がインターネット網(無料)に取って代るのか。 無料網を有料網にするにはそれ相応の付加価値をみんなが身近に感じられなくては。  固定、安定、保身、現状維持、内輪、計画通り、体制第一   ↓  変革、改革、刷新、変化、柔軟、リストラ、再編 著者の言うNTTが縛られている前者を、後者に向けてどれだけ舵取りできるかが、株の3分の1を税金で賄うNTT自身の存続を決める。2010年のNTT解体で通信業界に何が起きるのか。 NGNとは何か、NTTの最近の動向を知るには、手っ取り早い本!

Posted by ブクログ

2009/12/26

NTT NGNをばっさりと切り捨てています。日経コミュニケーション監修ですが、取材相手先をここまで落としてもいいのかと心配になります。 確かに今の持ち株会社体制は当初より無理があったように思いますが、記者がここまで書いてもいいと判断したということは内部でも多くの人にかなりの問...

NTT NGNをばっさりと切り捨てています。日経コミュニケーション監修ですが、取材相手先をここまで落としてもいいのかと心配になります。 確かに今の持ち株会社体制は当初より無理があったように思いますが、記者がここまで書いてもいいと判断したということは内部でも多くの人にかなりの問題として認識されているんでしょう。日本の通信業界という観点では、NTTという企業体がどうなったとしても、NGNと光インフラを結果として失敗にしてしまってはいけないはずなのですが... それにしても、今この本を読んで振り返っても、フレッツ/IP電話の長期障害の連発はひどいな、と思います。

Posted by ブクログ

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