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夜を賭けて 幻冬舎文庫
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夜を賭けて 幻冬舎文庫

梁石日(著者)

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夜を賭けて 幻冬舎文庫

796

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 1997/04/25
JAN 9784877284503

夜を賭けて

¥796

商品レビュー

3.9

10件のお客様レビュー

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2010/05/28

大阪造兵廠跡の残骸を…

大阪造兵廠跡の残骸を掘り出す鉄泥棒アパッチ族と警官隊の戦いは、痛快です。大村収容所のことえを、初めて知りました。実在するのかと、疑ってしまうほどです。

文庫OFF

2024/02/21

在日同胞を慰めるために書かれた本なのかな、と思いました 日本人は徹底的に冷酷に、かつ弱々しく描かれています その割に、行動理念の矛盾を刺すような問いを、同胞等から指摘されることが地味に散りばめられています 被害者意識からくる道理を押し通し、鉄や銅線の泥棒行為を正当化する様にはち...

在日同胞を慰めるために書かれた本なのかな、と思いました 日本人は徹底的に冷酷に、かつ弱々しく描かれています その割に、行動理念の矛盾を刺すような問いを、同胞等から指摘されることが地味に散りばめられています 被害者意識からくる道理を押し通し、鉄や銅線の泥棒行為を正当化する様にはちょっと引きました 「日本人」と大きな主語を憎む割に、いざ「朝鮮人」と憎悪を向けられると怯む純粋には目を瞠りました デカい主語で他所を叩くわりに、自分達の犯罪行為を総括をしない振る舞いもどうかと思いました 窃盗行為の挙げ句に日本警察に因縁をつける生き様には、一切の逞しさは感じませんでした あれだけ反社会的行為を送りながら、長閑な余生を過ごす結末にはご都合主義を感じました 梁石日先生の筆力でありのままを書いたのか、それとも露悪的な脚色なのか、どういう思惑で執筆されたのか計りかねました あと汚い話なのですが、糞尿の描写が多過ぎて読んでて気分が悪くなりました どういう感想を持てばいいのか分からなかったです

Posted by ブクログ

2017/11/16

{(開高健「日本三文オペラ」)+(帚木逢生「三たびの海峡」)}÷2 ≒「夜を賭けて」 第一部は「日本三文オペラ」に良く似てます。というより、アパッチ族の活躍は著者の梁石日(Yan Sogiru)の実体験に基づく物であり、開高健は著者を取材して「日本三文オペラ」を書き上げたのだそ...

{(開高健「日本三文オペラ」)+(帚木逢生「三たびの海峡」)}÷2 ≒「夜を賭けて」 第一部は「日本三文オペラ」に良く似てます。というより、アパッチ族の活躍は著者の梁石日(Yan Sogiru)の実体験に基づく物であり、開高健は著者を取材して「日本三文オペラ」を書き上げたのだそうです。発表年度はこの本の方がずっと遅いのですが、本家はこちらという訳です。作品としての質の高さも差は無いレベルでしょう。だた、個人的には「三文オペラ」の躍動感やカラッとした放埓さのほうが好みです。 第二部はあまり知られていない朝鮮人迫害の実態が主題になります。日本に社会的に迫害され、収容所内では同じ朝鮮人にリンチを受け、八方ふさがりの暗く重いテーマです。その中でヒロインとなる女性が唯一の光であり、そういう意味で「三たびの海峡」を思い起こすのかもしれません。帚木さんほど端麗な語り口ではありませんが、やはり「過ぎる表現」を使うことなく物語が進みます。ただ、やや散漫さを感じさせます。 「日本三文オペラ」も「三たびの海峡」も私の大好きな作品です。どうしても後で読んだこの本を比較してしまい、やや辛口の感想になってしまいました。しかし「もし読了順が逆だったら?」と思わせる位に良い作品だと思います

Posted by ブクログ

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