商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 高文研 |
発売年月日 | 2008/01/30 |
JAN | 9784874983942 |
- 書籍
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母の遺したもの
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母の遺したもの
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※このレビューにはネタバレを含みます
平和学習の一環として座間味島へ行くことになり その参考図書として挙げられていたので読んでみました。 ほんの67年前に沖縄ほど近くの小さな島で起きた悲劇。 アメリカ軍の捕虜になるくらいなら死んだほうがまし という徹底した教育により家族揃って集団自決を行い 犠牲となった数多くの一般の方々の話を描いています。 自分も家族を持つものとして涙無くしては読めませんでした。 自分の子供が可愛くないわけがなく、その子供を自らの手にかけた 方々の苦悩を考えると筆舌に尽くしがたい思いです。 我々は現在平和を享受していますがその平和の影に これだけの悲劇があったということは忘れてはならないし この事件によって今も苦しめられている人がいることも 忘れてはならないと思いました。 この集団自決に関してはまだまだ認知度も低い出来事なので こういった本をもっと広めて行かなければならないとも感じました。 そして何より信じられないのは未だにこの座間味島やその他の島において 指揮を執っていた日本軍の将校の家族などが本人の名誉のために 「集団自決は軍の命令ではなかった」という件を争う裁判をおこなっている 事実もこの本には書かれています。 当然軍の指揮を執っていた将校だけに非があるわけではないですが 「集団自決は住民が勝手にやったこと」と片付けようとする風潮がある ことにとても残念な気持ちになりました。 これだけの悲劇を責任問題の所在というちっぽけな話にしてはならないと思います。 これは当時確かにあったファシズムの悪しき結果と捕らえて 二度とこのような悲劇が起こらないようにするのが大事だと考えています。
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