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ホタルの歌
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ホタルの歌

原田一美【著】

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ホタルの歌

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 未知谷
発売年月日 2008/01/10
JAN 9784896422108

ホタルの歌

¥1,980

商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

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2020/04/20

 総合的な学習の時間や生活科が始まるずっと昔、今から40年も前に、これほどの教育実践が行われていたとは、正直びっくりしました。  場所は徳島県美郷村中枝小学校。担任の原田先生は、自分の学校の周りに、これほどまでのホタルが生息しているとはつゆぞしらず、わんぱくな子どもたちに誘われ...

 総合的な学習の時間や生活科が始まるずっと昔、今から40年も前に、これほどの教育実践が行われていたとは、正直びっくりしました。  場所は徳島県美郷村中枝小学校。担任の原田先生は、自分の学校の周りに、これほどまでのホタルが生息しているとはつゆぞしらず、わんぱくな子どもたちに誘われて、ホタルとの運命的な出会いを果たします。これが、1966年5月のこと。  ホタルのすばらしさはもちろん、そのホタルについて何も知らない自分に愕然となった原田先生は、担任している6年生の子どもたちを巻き込んで、ホタルの研究を始めます。  実際に小学生の高学年を相手に総合的な学習の時間をやったことがある人なら分かると思いますが、1つのテーマで、クラスの全員が(中枝小学校は43人)、しかも長期間にわたって継続的に活動を続けていくのはそう簡単なことではありません。  しかも、学校にいる時間だけではなく、ホタルですから夜遅くにも観察する必要があり、子どもたちはもちろん、保護者や学校の協力や理解がなければ、とても難しいことは言うまでもありません。  まして、うさぎのような小動物を飼うことだって難しいのに、ホタルのような小さな生き物を、小学生がその飼育方法から研究して大量に育てるなんて、本当に夢のような話です。  しかし、この本を読むと、その夢のような話が、原田先生の指導の下、実際に行われた様子が手に取るように分かります。原田先生は、児童文学賞を受賞されるような文筆家で、その文章表現も実にドラマチックで、読む者の心をつかんで放しません。厳密な意味での教育実践の記録としては、指導計画とかねらい、時間の確保など、もっと知りたいことがいっぱいありますが、そんなことより、教師と子どものすばらしい営みを、ぜひ多くの人に体験してもらいたいです。  今、環境教育が叫ばれていますが、どうしても机上だけ、あるいは教室の中だけの閉じた実践が多いように思います。環境問題が世界規模で取り上げられる現代ではなく、今から40年も前に、ある1つの学級でスタートした実践が学校を巻き込み、村を巻き込み、県、国へと広がっていきます。  全ての教育実践がこの原田先生と同じようにできるとは思いませんが、子どもの可能性を信じて、価値ある教育内容に教師も一緒になって立ち向かっていきたいものです。

Posted by ブクログ

2019/01/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

勉強とは本来こういうことだと思いますし、 その成果が実って孵化に成功したり 大会で受賞できたり、県をあげての蛍の保護に動いたり という素晴らしい形となるのも素敵なことです。 文章もわかりやすくすっきりとしており エッセイや小説というより教科書に近い読み味で 蛍の生態についても研究過程が詳しく記されており 学ぶことができます。 現在ではこの小学校も廃校となったそうで寂しくなります。

Posted by ブクログ

2013/03/02

勧められて読んだ。面白かった。 ホタルに魅入られてく教師と子供たちの試行錯誤が 臨場感あふれる描写で一気に読めます。 ちょっと筆が走る感があるかな~

Posted by ブクログ

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