商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2007/12/17 |
JAN | 9784062144650 |
- 書籍
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本当のうそ
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本当のうそ
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商品レビュー
3.3
22件のお客様レビュー
嘘もバレなければ真実になるとよく耳にする事がありますが、それの様々なパターンといった感じでしょうか。 大人になると、子供の時につく嘘とは違って、誰かを騙したり誤魔化したり、それとは違う意味での嘘が必要になりますね。 自分を偽る嘘。それが本当のうそでしょうか。
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嘘を巡る12の物語。 アイスドール/石田衣良、ジェリー・フィッシュの夜/谷村志保、たわむれ/神崎京介、最初でも最期でもなく/大道珠貴、イヤリング/吉田篤弘、去勢/日向蓬、舌の先で/山本幸久、ダッチオーブン/井上荒野、プロパー・タイム/山之口洋、雨、やみて/橋本紡、母の恋/大島真...
嘘を巡る12の物語。 アイスドール/石田衣良、ジェリー・フィッシュの夜/谷村志保、たわむれ/神崎京介、最初でも最期でもなく/大道珠貴、イヤリング/吉田篤弘、去勢/日向蓬、舌の先で/山本幸久、ダッチオーブン/井上荒野、プロパー・タイム/山之口洋、雨、やみて/橋本紡、母の恋/大島真寿美、赤と透明/甘糟りりこ 初読み作家さんが多かった。 相手を思いやっての嘘が多く、後味の良い話が多い。 でも、一度嘘を吐くと、ずっと吐き通さないといけないし、辻間も合わせないといけないから、できる限り嘘はつかないほうがいいと思う。 神崎京介「たわむれ」自分の欲望を満たす時だけ愛を囁く男、その言葉をそのままに受け取る女の話、毒があって面白かった。 山之口洋「プロパー・タイム」社長令嬢とグルになって社長の座を手に入れようとする男、ラストは爽快。 (図書館)
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- ネタバレ
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人と人との關係を切ったりつないだりするちいさな嘘の物語。 石田衣良『アイスドール』高度自閉症美人の設定は興味深い。だからこそこのくらいの短編では味わいきれないような。もうすこし長いはなしで読んでみたい。 谷村志穂『ジェリー・フィッシュの夜』クラゲがつくる空気感がいいかんじ。 神崎京介『たわむれ』男の勝手と女の無垢の共存が虚しく恐ろしい話。毒のおもしろさ。 大道珠貴『最初でも最後でもなく』老人のお盛ん。独特。 吉田篤弘『イヤリング』相談所に訪れる男女に恋を授ける十文字。スピンオフかと思ったけどちがうのかな。シリーズで読んでみたい。 日向蓬『去勢』幸せな関係に生まれる悪意。なんか、こわい。 山本幸久『舌の先で』愛する親友との関係を嘘によって失うはなし。共感できず。 井上荒野『ダッチオーブン』本気の浮気が終わった旦那、確信を掴んだ妻、覚悟のダッチオーブン。なんて不自由な生き物。 山之口洋『プロパー・タイム』娘のしょうもなさが際立つ。 橋本紡『雨、やみて』幸せな生活にふと感じる空虚と不安、昔の恋人の思い出とでかける深夜のスーパー。毒すぎず優しすぎないバランス良い日常系。 大島真寿美『母の恋』母子家庭の母娘の関係が微笑ましい。からこその嘘の質がなんかより残念である。 甘糟りりこ『赤と透明』ネイリストデビューと5万のデキャンタ。女子っぽいはなし。 それぞれ嘘というテーマにあった作品でまとまったすてきな作品集。でも、あ、これ好きだな。と思うはなしは意外に少なかった印象。
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