毛沢東 ペンギン評伝双書

ジョナサン・スペンス(著者), 小泉朝子(著者)

• 販売会社／発売会社: 岩波書店
• 発売年月日: 2002/12/27
• JAN: 9784000267663

商品レビュー

2012/04/04

前半は、地方の学生だった毛沢東がいかにして中国共産党のトップに上り詰めていくか、という話。
行動力あふれる青年で、自分の足を使って精力的に活動していたことがわかる。
ところが、戦争終結後の後半、毛沢東は迷走する。
高い位置にある自分を守ろうとすればするほど、ますます苦労が増えるのだろうか。彼は何と戦っていてたのか。

毛沢東の功績は大きく言って2つ、と書かれている。
1.蒋介石と戦い、台湾へ押しやったこと
2.日本と戦い、中国の領土を奪還したこと

また、最後の劉傑によって書かれた文の中に、中国では『敵と妥協せず、国や組織を最後まで裏切らないことは何よりも重要視された(p221)』とある。なるほどと思った。
この意味において、毛沢東は偉大な指導者だった。