商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2007/12/03 |
JAN | 9784048738309 |
- 書籍
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ほしのはじまり
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ほしのはじまり
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商品レビュー
4
32件のお客様レビュー
懐かしい〜! 小学生の頃手当たり次第に読んだ あれやこれやと再会。 結構覚えてる。 殿様の日がなんだか好きで、 他の本を売った時もこれだけは手元に 残したので、トリをつとめていて嬉しい。
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学生時代にほぼ読んだ星新一作品だが、エッセイは 記憶の限り初読み。 大人びた作品の数々は、新井素子さんのおっしゃる通り、何十年経過しても全く古くならず違和感が無い。古くなりそうな分かり辛い箇所は、手を入れ直していたのか! 「ブラッドベリに熱をあげていた」に、嬉しくなった。
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土瓶さんの紹介で星新一ショートショート集を紐解きました。ありがとうございます。 初めて星新一のエッセイを読みました。厳選されているだけあって素晴らしいものであり、主にはそれに沿って厳選された作品を、更に厳選して読み終えました。 昭和32年30歳、星新一は父親の星一の跡を継いだ...
土瓶さんの紹介で星新一ショートショート集を紐解きました。ありがとうございます。 初めて星新一のエッセイを読みました。厳選されているだけあって素晴らしいものであり、主にはそれに沿って厳選された作品を、更に厳選して読み終えました。 昭和32年30歳、星新一は父親の星一の跡を継いだ会社を潰して仕舞い、その後は読書と碁と映画とバーの、やさぐれたにしてはかなり気品に満ちた1日を送っていたそう。その頃初めてショートショート紛いの短編を作る。「セキストラ」である。ある電気性処理の出現が世界を変えるという話。それが江戸川乱歩の目に止まり文壇の世界に入ってゆく。この短編を気に入らなかった星新一はやっと「ボッコちゃん」を書いて自らの方向を確かめたのだそう。 バーで高見順と知り合い、それが作家と直に話した最初という。1945年「敗戦日記」から12年が経っている。高見順とはUFOの話ばかりしていたという。なんか不思議な気がする。父親の星一の「三十年後」(1918年大正7年発行)というSF?の話をエッセイに書いている。都市の交通はヘリコプター、動力は電気や太陽エネルギー、睡眠中学習も実現、なんか、星新一の1970年の脅威の未来小説「声の網」の前哨戦のような気さえする。 「いいわけ幸兵衛」という作品がある。遅刻しても言い訳がとても上手く憎まれない。やがてその才を見込まれて社長について仕舞う。途端に言い訳する相手がいなくなり、消沈しているところに、会社破綻詐欺にあったことがわかる。債権者を前に幸兵衛は突然生き生きとするという筋‥‥。自らの体験といえば良いのか? 土瓶さんから「くまさんなら、楽しんでもらえるかも?」とお薦めされたのが『殿さまの日』という、短編と中編の真ん中のような作品でした。ある日起床したお殿様が、一日の業務を過ごしながら一生を回顧するような作品。卯の刻とは言わず6時と表現しながら、現代感覚で淡々と制約多く、楽しみ少ない10万石東北外様大名の生活を描写している。ただそれだけの小説。土瓶さんの慧眼通り、「ユリシーズ」が「マドレーヌの味が一生を描き出す」ように「朝の二度寝の枕の感触が封建制度の一断面を見事に描き出す」とても学びのある小説でした。因みに枕はかなり堅いのか、上に紙がのせてあって、ごわごわと肌に当たるのだそう。蕎麦枕にすればいいのに、というのは現代庶民の感覚なのでしょうか? ついつい上場一部社長を経験した数少ない作家の一人としての星新一の感想を述べてしまいましたが、当然他の切口は無数にあるように思われます。
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