商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ベストブック |
発売年月日 | 2007/12/01 |
JAN | 9784831401014 |
- 書籍
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コンビニ 不都合な真実
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コンビニ 不都合な真実
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普段何気なく便利に使わせてもらっているコンビニについて、それらを統括しているFC(フランチャイズ)本部にとっては恐らく「不都合な真実」が書かれた本です。 セブン-イレブン・ジャパンは、ビジネスモデルがNHKの番組にも取り上げられ、本社を逆に支援するなど会長は経営の神様のように...
普段何気なく便利に使わせてもらっているコンビニについて、それらを統括しているFC(フランチャイズ)本部にとっては恐らく「不都合な真実」が書かれた本です。 セブン-イレブン・ジャパンは、ビジネスモデルがNHKの番組にも取り上げられ、本社を逆に支援するなど会長は経営の神様のように言われていますが、その陰には、本部には必ず利益が残るシステム、独特な損益会計や、スーパーの売値よりも高い値段での仕入の要請等があることが解説されていました。 これらの事実がテレビや週刊誌で報道されない事実も驚きです、なぜテレビCMや広告があるかも分かった気がします。 またこの本では、本部に対して強制されているシステムを逆手にとった対抗策(1円廃棄、見切り販売)についても触れられています。 更に、これらの不具合をカイゼンしたロイヤリティ:ゼロ、看板料を毎月3万円のみというYショップ(ヤマザキパン)が出てきたのは嬉しく思いました、山崎パンをセブンイレブンで大量購入しているので難しい点はあるようですが。あとがきで著者が廃棄、ロス分からチャージがオーナーの不正防止に有効である点を指摘した点は、両者の意見が分かったような気がしました。 以下は気になったポイントです。 ・コンビニ批判を週刊誌がやることは自らの基盤を危うくしかねない、週刊誌の主な販路は、書店、駅売店、そしてコンビニであり、現在では最も販売量が多い(p7、153) ・セブンイレブンでは、オーナーが自前で店舗を用意するケースでは粗利益の45%、本部が用意する場合には55%である(p25) ・月商2000万円程度のオーナーの4年間の売上累計は、9億円強、本部へのチャージは1.46億円、オーナー利益はわずか663万円(p29) ・月商232万円の総収入(売上)において、人件費、廃棄ロス、チャージ等を差し引くと、27万円の赤字である、本部が保証する月:150万円の最低保証では、オーナーは黒字を確保するのは難しい(p34) ・おにぎり10個を仕入れて、8個売れて、2個廃棄した場合、一般会計では、800円(売上)-700円(減価)=100円の粗利となるが、コンビニ会計では、800-(700-70x2)=240円、チャージ率を50%とすると、収支は本部:120円、オーナー:-20円(120-(70x2)=-20)となる(p59) ・最高裁は2007年6月11日に、本部に不当利得の返還を命じた高裁判決を破棄して審理差し戻しをしたが、原告にとっての進歩は、最高裁が「加盟店のロスから本部がチャージを徴収しているという判断(セブンイレブンは、実際に売れた商品からと主張)を明確にしたこと(p105) ・セブイレブン加盟店は、中堅スーパー:100円ショップの小売価格(仕入価格では無い)よりおよそ2割も高い値段で、仕入れを本部からしている、本部のピンハネ率は凄い(p125) ・コンビニでは、通常の取引ならベンダーが発行しているはずの「請求書」「領収書」がオーナーに発行されない、米国で不正が証明された(2000年12月、37000万ドルの支払い判決)のは、アメリカでは請求書、領収書が開示されているから(p129、137) ・日本の法律では、証拠保全決定には、法的強制力は無いので、守秘義務を理由に証拠提出は拒否可能(p139) ・裏技である「1円廃棄」において大事なポイントは、1)販売期限が過ぎて廃棄処分にすべき弁当類を、1円に値下げしたことにする、2)オーナー自身が購入、3)自分で食べずに(自己消費せずに)確実に廃棄する(販売した場合、オーナーが食べた場合は「不当廉売」に相当する)、である(p165) ・1円廃棄の場合のコンビニ会計(10個中、2個を1円廃棄)は、粗利=802-700(原価)=102円、収支(本部)=102x50%=51円、収支(オーナー)=102x50%-2(1円x2個)=49円となる(p165) ・見切り販売(2個を50円)時のコンビニ会計は、粗利=(800+50x2)-700=200、収支は本部、オーナー共に100円となり、1円廃棄よりも収益が良くなる(p173) ・本部が見切り販売を容認していないとコメントしようが、見切り販売は契約書でもオーナーの権利として認められている(認めないと独禁法違反となる)(p175) ・ヤマザキショップ(Yショップ)はロイヤリティがゼロ、オーナは毎月看板料として毎月3万円を払うのみ、ロイヤリティをゼロにできるのは、自社製品の販売ルート確保を最優先にしているので(p188) ・廃棄ロス、棚卸ロスにまでチャージをかけるのは、実は、加盟店の「不正」対抗策という観点からみれば効果的(p193)
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コンビ二オーナーを考えている人、必読。 『不都合な真実』というタイトルから分かるように、オーナー側にたって本を書いている。 こんな事実もあるんだ、と感心する一方、どこまで本当か疑問が残る。 本部におんぶにだっこではいけない。 簡単になれるオーナーだが、経営者・社長でもある。 そ...
コンビ二オーナーを考えている人、必読。 『不都合な真実』というタイトルから分かるように、オーナー側にたって本を書いている。 こんな事実もあるんだ、と感心する一方、どこまで本当か疑問が残る。 本部におんぶにだっこではいけない。 簡単になれるオーナーだが、経営者・社長でもある。 そのあたりをしっかりと再認識するためには良い本。 ①本部が仕入代金をピンはねしているのではないか? 疑問をもち、セブン本部へ情報公開を求めたオーナーもいるらしい。 本部側の財務経理はオーナーは詳しく知ることが出来ない。 本部と加盟店の関係は、上下関係はなく対等ではあるが、セブン本部はそのような情報公開をするような契約は結んでいないと答えたらしい。 どこまで情報開示が必要なのか?本部はピンはねというか正当な手数料として、仕入れ代金の一部を本部収益としているのかは定かでもなく確かめ術はない。 それは、本部社員にとっても同じなのである。 本部社員も知りえないのだ。このような事実があるとして知りえるのは一部の上層社員だけだろう。 つまり、議論の無駄ではある。但し、このような見解があることも知っておく必要はありそうだ。 ②ロス(廃棄商品・万引き商品)からもチャージをとる 本書ではこのように記載されているが、これは間違いであり、オーナーからよくある質問の1つである。 決してロスからチャージをとっているわけではない。 会計のからくりのように見えるが、この辺はしっかりとオーナーをやる前に聞いたらいいと思う。 また、なぜロス商品がオーナーの負担になっているかというと オーナーはいち経営者だからである。当然といえば当然だ。 コンビ二オーナーは、手軽になれる分経営者としての意識が低い方も中にはいる。 本部とオーナーは対等であり、本部は看板・情報システム・物流システム・会計システム、販売以外の全てを提供していることを忘れてはならない。 その上で、オーナでは一体いくら儲けられるのか? 300万円の資金さえあれば、スタートできるコンビ二だが、 その先にあるのは24時間365日コンビ二生活。 一緒にやってくれるパートナーも必要だ。 複数店経営を目指し、利益をとる覚悟でやるならコンビ二オーナーの価値もある。地域密着というやりがいもある。 両面をしっかり考えるためにもオーナー決断する前に一読を。 但し、若干の偏りもあるので併読を勧めます。
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捨てページのない良書。 ・コンビニをテーマにした、ジャーナリズム本 実際の取材に基づき書かれており、巷間溢れる水増し駄本とは一 線を画す ・コンビニ経営が大変なことは知っていたつもりだったが、 自分の知っていたことは、経営者の苦労の極々一部に過ぎなかっ た。 まさかこ...
捨てページのない良書。 ・コンビニをテーマにした、ジャーナリズム本 実際の取材に基づき書かれており、巷間溢れる水増し駄本とは一 線を画す ・コンビニ経営が大変なことは知っていたつもりだったが、 自分の知っていたことは、経営者の苦労の極々一部に過ぎなかっ た。 まさかここまで苦労・搾取されていたとは! 驚きとともに、知った気でいて何も知らなかった自分の無知さを 恥じた。 ・コンビニ経営に興味がある人はもちろん、コンビニ経営に興味が なくても、コンビニを定期的に利用する人に、是非一読をお薦め したい
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