商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2007/11/21 |
JAN | 9784087204186 |
- 書籍
- 新書
欲望する脳
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欲望する脳
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商品レビュー
3.7
35件のお客様レビュー
脳科学者、茂木健一郎氏が人間の欲望について様々な視点から考察している。但し、科学的な考証ではなく、エッセイという方が適当かも。 孔子の『七十にして心の欲する所に従って、 矩を踰えず。』の心境への探究心から、人間の欲望と社会との関係の考察をさまざまな視点から行っている。24章から...
脳科学者、茂木健一郎氏が人間の欲望について様々な視点から考察している。但し、科学的な考証ではなく、エッセイという方が適当かも。 孔子の『七十にして心の欲する所に従って、 矩を踰えず。』の心境への探究心から、人間の欲望と社会との関係の考察をさまざまな視点から行っている。24章から成っていて、各章にテーマがある。興味深く面白い章もあれば、難しくてよくわからない章もあった。 読んでいて、全体として文章に一貫性が欠けていると思っていたら、雑誌の連載がベースとなっているとのこと。道理で…。
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エッセイよりは少し堅めの文章。 茂木氏の知識に対する情熱が節々から伝わってくるとともに、現代日本に対する少々のいらだちもまた同時に伝わってくる。 孔子の言葉を一つの手がかりにし、人が持つ欲望と社会規範との緊張関係について考察を重ねていく。
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茂木さんの本は何冊か読んだことがありますが、その中でも、恐らく「葛藤」されながら書かれたのだな、と思わせる一冊です。 なぜ人は不変的なことに対し憎しみや哀しみを抱くのか、なぜ人は利他的行動をとるのかーー今の脳科学では実証不能な人間の高尚さについて論じています。 人間の欲望を「利己...
茂木さんの本は何冊か読んだことがありますが、その中でも、恐らく「葛藤」されながら書かれたのだな、と思わせる一冊です。 なぜ人は不変的なことに対し憎しみや哀しみを抱くのか、なぜ人は利他的行動をとるのかーー今の脳科学では実証不能な人間の高尚さについて論じています。 人間の欲望を「利己的」というニュアンスを失って描かれるとき、人類は更に進化のステップを上がっていくでしょう。 そのステップを広げていくのが、やはり私たち人間の欲望が原動力となるのでしょう。 だから人間は面白い。クオリアを求めても、中身は空っぽかもしれない。ただわからないから面白い。茂木さんもそうした人間の矛盾した欲望にある「美」を見出しているからこそ、形のないクオリアを追い続けるのだと思います。
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