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佐野眞一【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ビジネス社
発売年月日 2007/11/01
JAN 9784828413914

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商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2012/03/15

あるく、みる、きく、かく、『ノンフィクションの巨人』の異名を取る筆者の真骨頂をうかがわせるようなエッセイ集です。ここに書かれていることのいくつかは2011~12年にかけて事態が大きく動きました。 この本は『ノンフィクションの巨人』の異名を取る筆者が講演や2003~2007年ま...

あるく、みる、きく、かく、『ノンフィクションの巨人』の異名を取る筆者の真骨頂をうかがわせるようなエッセイ集です。ここに書かれていることのいくつかは2011~12年にかけて事態が大きく動きました。 この本は『ノンフィクションの巨人』の異名を取る筆者が講演や2003~2007年までのことを筆の走るままに綴ったエッセイ。さらに、ダイエーの創業者である中内功氏の死とダイエーの消滅。2011年に大きな動きがまたあった東電OL殺人事件の『その後』出版業界をめぐる考察や、小泉政権当時から急速に進む格差社会の実像を、東京都は足立区に自ら足を運んで取材に行くなど、精力的な様子が伺えるものでした。 書かれていることは少し前の出来事が多いのですが、2011年~2012年の初頭にも大きな動きがあったものがちらほらあり、福知山の脱線事故では当時のJR西日本の社長が裁判で無罪になったり、東電OLの事件では事件の再審に向けて、大きな動きがあったことを考えると改めて筆者の時代を見る目の鋭さに畏敬の念を覚えるほどでありました。 関連してさらりとしかここでは触れられていない満州の話や沖縄の話。筆者の代表作である『カリスマ』に取り上げられているダイエー創業者の中内功氏がフィリピンで経験した壮絶そのものの戦場体験。そして佐藤優氏も同じことを言っている『ケインズ型からハイエク型へ』大きく舵を切ったといわれる小泉政権が生み出した下層社会の地獄絵を自らの足で東京は足立区に赴き、都営住宅に住む主婦やホステスたちから生活保護や子供たちの就学援助、さらにはサラ金。闇金から金を借りて自己破産する家庭や、生活のために援助交際をする主婦たちの実態を浮き彫りにし、2012年現在における社会の閉塞感の萌芽はこの時期からすでにあったのだ、という感慨を持ちました。 僕自身が不勉強なもので、筆者の本を今までほとんどあまり読んでこなかったので、これからはもう少し筆者の書くノンフィクションの世界を味わってみよう。そう思わせる一冊でありました。

Posted by ブクログ

2011/09/15

この国の品質 佐野眞一、ビジネス社 (2007/10/31) 東電OL殺人事件、宮本常一。 日本人はなぜこんなに堕落したのか、という論調。 小泉改革、格差拡大、自殺3万人 ジャーナリズムの力の低下。 足立区ルポに便乗しようとするTV局の貧しさ。 取材能力も貧しければ、心構え...

この国の品質 佐野眞一、ビジネス社 (2007/10/31) 東電OL殺人事件、宮本常一。 日本人はなぜこんなに堕落したのか、という論調。 小泉改革、格差拡大、自殺3万人 ジャーナリズムの力の低下。 足立区ルポに便乗しようとするTV局の貧しさ。 取材能力も貧しければ、心構えも貧しい。 最近の豪雨で大きな被害を出している奈良・十津川村。 明治時代にも水害で壊滅状態に陥っている。 十津川大水害、ウィキ検索を 明治の三陸大津波、今回の東日本大震災の津波もそうだけれど 災害と言うのは繰り返すものだ。 それでも人は同じ場所にまた住む。 ところで昔の人はそんなにマトモだったのかねぇ? 今も昔もマトモな人は少数派、だけどいると思う。 ご本人も書いているが、講演とエッセイ部分のダブり感がある。 30 ダイエー中内、珍しい苗字で助かった。田中や佐藤は戦後の人民裁判で勘違い・人間違いされ処刑。 45 特攻用船舶の震洋、引き上げて密貿易船に 58 マラリア、脳がやられる。機銃の音をスコールと思って外に飛び出し撃たれて死ぬ。ガダルカナル。 111 柳田の白足袋、司馬遼太郎も似た匂い。結構大編成での旅。佐渡は7名 118 ハリポタ倒産。5巻は売れ行きいまひとつだった 146 本田靖春、糖尿病で両足切断、片目失明、肝臓がん、大腸がん 191 ブログ本は編集者の力を削ぐ 225 コールセンター、最初にするのは方言矯正 294 親の経済レベルと子供の学力には相関関係 298 半数は母子家庭 目次 はじめに 第一部 講演 マスメディアの退廃とジャーナリズムの責任 第二部 エッセイ あるく みる きく かく 第三部 ルポルタージュ I東電OL殺人事件十年目の真実 IIドキュメント東京の下層社会 内容紹介 最近「品格」という言葉をよく耳にするが、総理が突然政権を放り出す現在の我が国の空前絶後の状況を見る限り、「品格」を云々するレベルにはあるとは到底思えない。日本人は貧富のへだてなく、誰ひとり底光りしない民族となってしまった。いまの日本と日本人を形容するには、残念ながら材質のクオリティを見気質に問う「品質」という言葉こそふさわしい。 内容(「BOOK」データベースより) 日本の、日本人の劣化は止まらないのか!?閉塞感ただよう日本社会、「読む力」=「人間力」の衰退。あるく、みる、きく、かく、佐野流の時代を読み解く視点がここにある。最新ルポを収録。第二部は、二〇〇三年から〇七年にかけ折にふれて感じたことを書きとめた時事エッセイ集。現在取り組んでいる「満州」や「沖縄」についての構想をメモランダム的に述べながら、宮本常一の仕事や中内ダイエーの消滅、東電OL事件のその後や「本」の世界の地殻変動、格差社会の進行など、著者の仕事と関わりの深い出来事についても考察した。 hefurere、へふれれ、ヘフレレ、ヘフレレ←自分識別用簡易タグ

Posted by ブクログ

2010/08/27

講演とエッセイを集めた本。 過去の講演やエッセイを集約した内容です。ひとつのテーマを深く掘り下げる手法で秀逸なノンフィクションを書いている著者ですが、この本は様々な事件、事故を断片的に取り上げているため、やや印象が薄くて読み終わった後も、あまり印象に残らなかった。 この本にあるテ...

講演とエッセイを集めた本。 過去の講演やエッセイを集約した内容です。ひとつのテーマを深く掘り下げる手法で秀逸なノンフィクションを書いている著者ですが、この本は様々な事件、事故を断片的に取り上げているため、やや印象が薄くて読み終わった後も、あまり印象に残らなかった。 この本にあるテーマは、著者が単行本として上梓しているものの方が読み応えがあって面白いと思います。

Posted by ブクログ

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