人形の部屋 ミステリ・フロンティア

門井慶喜【著】

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2007/10/31
• JAN: 9784488017446

商品レビュー

2019/07/05

帯に「食卓の上に広がるペダントリ」とあるように、蘊蓄がものすごく繰り広げられます。文章の中にも普段使われないような単語や漢字が出てきて、いつもはなんとなく読み流すんだけど、ちょこちょこ辞書引きました。勉強になったw

蘊蓄自体は好きな方なんだけど……敬典（主人公、専業主夫）とは相性があまり良くないようで、あまり楽しめなかったというのが正直なところ。乗れない文体でした。

最初のビスクドールの蘊蓄は良かったな。また、最後のファミレストリックもやーらーれーたーと思いました……けど、読みづらかった。

2014/06/14

作者ならではの凝った博覧強記の謎解きに完敗です。
主夫では無く主人で有りながら専業家事に勤しむ男の日常の謎解きが、慇懃無礼な物言いで展開していくのがたまらない。何より中学生の娘との交流が大切に扱われているのが好意的だが、年端のいかぬ娘に長々と講釈を垂れるのは如何なものか？この娘の将来が恐ろしい。
もしかしてこの本を読むのは二度目になるかもしれないが、新鮮な感動で読了した。

2012/07/02

表題作含む5作品。

主人公は、旅行会社を辞めて専業主夫になった八駒敬典。

博識な彼がちょっとしたミステリーを解決していくストーリーなのですが、妻や娘との良い関係もほのぼの描かれていて、ほんわかあったかい感じの1冊でした。