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たなばた こどものとも傑作集49
1,100円
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 福音館書店 |
発売年月日 | 2009/04/01 |
JAN | 9784834005127 |
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たなばた
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たなばた
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商品レビュー
3.7
25件のお客様レビュー
今日は7月7日、七夕ということで。 本書は1963年の作品だが、君島久子さんの再話と初山滋さんの画は、今読んでも新鮮なオリジナリティを感じられて、時折見られる独特な文章の並びや(横から縦になったり)、オリエンタルムード漂う幻想的でおしゃれな画も惹き付けられた。 中でも...
今日は7月7日、七夕ということで。 本書は1963年の作品だが、君島久子さんの再話と初山滋さんの画は、今読んでも新鮮なオリジナリティを感じられて、時折見られる独特な文章の並びや(横から縦になったり)、オリエンタルムード漂う幻想的でおしゃれな画も惹き付けられた。 中でも初山さんの画には、彼ならではの確固たる美を、その素朴で気品漂う世界観に感じさせられ、それは限られた色だけの見開きと目にも鮮やかなカラーの見開きを交互に繰り返す構成に、人生の影と光を思わせたり、スピリチュアルなデザインの文字に囲まれた人魚のような描写が神秘的な、水浴びをしている天女たちや、一つ一つの水の流れを細長い草のような表現で描いた天の川と、様々な美しさがあることには、人間の体の中に様々な色を滲ませてあることからも感じられた、複雑で繊細な心模様を表しているようでもあり、いわさきちひろさんが最も愛した画家の一人というのも肯ける、素敵な画だと思う。 それから、中国の説話を元にした物語は、織姫の着物を隠して結婚を迫る牛飼いの行動はどうかと思ったが、それは後々にも大切な助言をしてくれる、彼にとって生き字引的な存在の、年老いた牛の予言めいた言葉がきっかけだったことや、その後、おうぼさま(西王母)に知られてしまい、織姫が天に連れ戻された時は泣き泣き別れを告げたことから、彼女自身も結婚して二人の子どもに囲まれた暮らしに幸せを感じていたことが良く分かり、本来、神と人間の間には確かな線引きがあるように思われるが、実はそうではない可能性もあるのかもしれないといった、そんな夢を見させてくれる物語だと思った。 しかし、それを諦めきれずに織姫を訪ねようとする牛飼いと二人の子どもの前には、何度もおうぼさまが立ちはだかり、あの手この手を使って会わせないようにする中、とうとう天の川の水を荒波の如く変えてしまい、もうどうすることもできないと感じた三人は、抱き合って泣いてしまう。 それでも母への想いとは比較にならないものがあったのだろう、女の子は顔を上げて、この柄杓で川の水を汲み出そうと父に提案し、たとえそれが気の遠くなる作業だとしても、一人が疲れたら次の者が代わってと、夜も昼も通してやり続けていたら、見事にそれを眺めていた者の心に響いたのであった。 七夕に雨が降るのは、織姫が流す涙なのだということにも、この物語を読んだ後では、とても染みるものがあって、それは家族が常に一緒に居られることの幸せを噛み締めながら、一年に一度だけ会うことの叶う家族の想いは如何ほどのものなのだろうと、胸を締め付けるような狂おしい切なさもあるようで、七夕云々関係なく、ひとつの物語として感動いたしました。
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朝の新聞で君島久子さんの訃報を知り(亡くなってちょうど一ヶ月、七夕に合わせての公表だったのだろうか?)、改めてページを開いた。 あいにく手元にはこの一冊しかないが、福音館書店や岩波書店が手がけた中国発のお話の絵本の多くにはこの名があった。 この「たなばた」はオーソドクスなおりひ...
朝の新聞で君島久子さんの訃報を知り(亡くなってちょうど一ヶ月、七夕に合わせての公表だったのだろうか?)、改めてページを開いた。 あいにく手元にはこの一冊しかないが、福音館書店や岩波書店が手がけた中国発のお話の絵本の多くにはこの名があった。 この「たなばた」はオーソドクスなおりひめとうしかいの物語ではなく、天女の羽衣伝説とミックスしたような展開で、天帝ではなく王母(西王母)が二人をひきさき、牛の助けで天に向かうもゆるされず、おりひめとうしかいの子らの健気な姿にほだされて年に一度の再会がゆるされるようになったという結末になっている。 初山滋の淡い色づかいの挿絵がうつくしく、テキストの配置の仕方もちょっとユニーク。
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息子7歳11か月 息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読むようになってきて、母はサミシイ。 〈親〉 絵が好き ◯ 内容が好き ◯ 〈子〉 何度も読む(お気に入り) ちょうど良いボリューム ◯ その他
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