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チロヌップのきつね きんのほしストーリー絵本
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チロヌップのきつね きんのほしストーリー絵本

たかはしひろゆき【著】

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チロヌップのきつね きんのほしストーリー絵本

1,320

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 金の星社
発売年月日 1972/08/01
JAN 9784323002316

チロヌップのきつね

¥1,320

商品レビュー

3.8

27件のお客様レビュー

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2024/02/29

読むのが本当に本当に辛い話です でも歯を食いしばっても、読まねばならないと読みました ゆうかんで強いおとうさんきつね 優しくて愛情ふかいおかあさんきつね 賢くてすばしっこいぼうやきつね 甘えんぼでおっとりのちびこきつね そんなすてきなきつねの家族のお話です ちびこきつねが迷子...

読むのが本当に本当に辛い話です でも歯を食いしばっても、読まねばならないと読みました ゆうかんで強いおとうさんきつね 優しくて愛情ふかいおかあさんきつね 賢くてすばしっこいぼうやきつね 甘えんぼでおっとりのちびこきつね そんなすてきなきつねの家族のお話です ちびこきつねが迷子になったところを、チロヌップに漁師の出稼ぎに来ているおじいさんとおばあさんが保護をしてあげて、つかの間一緒に暮らすシーンもとても優しい時間でした そのまま居られたら良かったのに、時代は太平洋戦争中で、チロヌップの島もおおぜいの兵士がやってきて、きつねたちを遊び半分に殺してしまうのです でもこれは、決して辛い童話ってだけではなく 形や状況が違うけど、今でも世界のあちこちで発生している理不尽な、あってはならないことを、こんなことは断じてあっちゃダメなんだってことを、真っ直ぐに伝えてくれる作品なんだと感じました ジャーナリズム精神があふるる作品で、でも語り口は優しく、柔らかな絵もえもいわれぬ穏やかさで、あの辛い光景も、悲惨さとあわせて、おとうさんの優しさ、おかあさんの愛情を、強く強く表現されていました  読まなきゃいけない、そして読めて良かった作品になりました

Posted by ブクログ

2024/02/09

戦争は人間が勝手に起こしているのに、なぜ関係ない動物まで殺すのか。父親きつねもぼうやも殺されたのだろう。ちびこに寄り添い、母親も共に逝く…何度読んでも泣ける。本当に絵も良い名作。空の色と海の色だけは昔と少しも変わっていなかった、という最後の文、今の時代もそれが言えるのに。

Posted by ブクログ

2024/01/26

戦争への怒りを、人間のエゴによって野生動物の尊い命が失われることの悲しみを、やさしく繊細な絵に込めた作品だ。 まず、絵がすばらしい。私が読んだ1972年版の絵本は、親狐や小狐以外はモノクロで描き、彼ら狐たちの生命力を表している。そしてなによりも狐たちの可愛らしいこと……!ちんまり...

戦争への怒りを、人間のエゴによって野生動物の尊い命が失われることの悲しみを、やさしく繊細な絵に込めた作品だ。 まず、絵がすばらしい。私が読んだ1972年版の絵本は、親狐や小狐以外はモノクロで描き、彼ら狐たちの生命力を表している。そしてなによりも狐たちの可愛らしいこと……!ちんまりとした小狐の姿、くりくりとした目をした親狐のやさしそうな表情、ふさふさの毛並み、どこをとっても愛らしさにあふれている。罠にかかった小狐を雪から守ろうとする親狐の包容力に涙が溢れてくる。 伝わってくる、戦争への怒りが。エゴのために環境を破壊する人間の浅ましさが。同時に、この絵本のすばらしさは、それでもなお、良心を失わずにいる人間も描くことで、「共存」の可能性を提示している点にあるのではないだろうか。季節が移ろい、遺されたその場所に咲いた"小さな花"は願いであり、希望だ。 『チロヌップのきつね』。これは作者が想像で描いた物語だ。私たちは想像することで、他者の痛みを、動物たちの痛みを思い描くことができる。そのことを忘れずにいてほしいと、そんな願いが伝わってくる。

Posted by ブクログ

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