商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2007/09/28 |
JAN | 9784101448305 |
- 書籍
- 文庫
海ちゃん、おはよう
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海ちゃん、おはよう
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商品レビュー
4
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「椎名誠」の子育て日記風長編小説『海ちゃん、おはよう』を読みました。 『本の夢 本のちから』、『カツ丼わしづかみ食いの法則 ナマコのからえばり』に続き、「椎名誠」作品です。 -----story------------- 突然舞い降りた愛らしい天使「海ちゃん」をめぐり、悪戦苦...
「椎名誠」の子育て日記風長編小説『海ちゃん、おはよう』を読みました。 『本の夢 本のちから』、『カツ丼わしづかみ食いの法則 ナマコのからえばり』に続き、「椎名誠」作品です。 -----story------------- 突然舞い降りた愛らしい天使「海ちゃん」をめぐり、悪戦苦闘する新米パパと新米ママ。 女の子を授かったと知り狼狽狂喜する夫は、果たしてちゃんと“父親”になれるのか? あくまでしっかり“母親”を目指す妻の姿は、惚れ惚れ頼もしい。 張り切りすぎ気味の二人のおばあちゃんも参加して、「海ちゃん」の人生は早くも波乱含みに―。 筆者の実体験を基に描く、しみじみ温かい育児物語。 ----------------------- 「朝日新聞社」発行の週刊誌『週刊朝日』の2000年(平成12年)7月7日号~12月29日号に連載された作品で、「椎名誠」の自伝的な作品群のひとつ… 名前等の設定は事実と異なっていますが、「あとがき」で9割以上は事実がベースとあるので私小説と言ってもイイ感じでしょうね、、、 『岳物語』よりも、もう少し前の時期で、長女が生まれた頃の戸惑いや力みや不安や歓喜等の体験の記憶をもとに描かれた作品です… 「海」は実際の長女の名前「葉(よう)」とは違いますが、息子の「岳」が結婚してその娘が「海」と名付けられたことから、現実には、娘の姪が「海」という、ちょっと紛らわしい状況になっているようです。 ■「どおーん」ときた ■ピンチヒッター ■一人で乾杯 ■緊急事態 ■突進 ■春の海 ■ふたりのおばあちゃん ■姿勢の問題 ■ジタバタの練習 ■ペリカン保育園 ほか ■あとがき ■二度目の文庫本のためのあとがき ■解説 菊池仁 自分が結婚した頃や、父親になった頃を思い出しながら、当時の気持ちと重ね合わせながら読めましたね… 今では楽しい思い出ばかりですが、当時は毎日が勉強で、不安や戸惑いを感じながら夫婦で悪戦苦闘していましたからね、、、 家族のことを中心としたプライベートなエピソードだけでなく、仕事での転機、会社での期待される役割の変化を交えて描いてあることが、リアリティを高め、感情移入しやすくなっている要因なんだと感じました。 そんな時期って、みんな経験していると思うんですよね… しんどくても、やる気に満ちて、喜びを感じながら過ごした日々、、、 心があったかくなる、ほのぼのとした読後感のある爽やかな作品でしたね… これから父親になる男性に是非、読んでもらいたい一冊です。
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岳物語では触れられていない長女の誕生にまつわる私小説。育児参加をすることになる父親の戸惑いや、成長の様子が書かれていてほのぼのする。
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ほぼ作者の主人公原田くんが子供が産まれたことをきっかけに父親として記者として奮起奮闘する私小説。 既婚者として、また女の子の父親として共感できる点が多く楽しんで読んだ。 妻が急にいなくなったらどうしようという恐怖は結婚した今痛いほどよく分かる。 子供ができるということは男がいつか...
ほぼ作者の主人公原田くんが子供が産まれたことをきっかけに父親として記者として奮起奮闘する私小説。 既婚者として、また女の子の父親として共感できる点が多く楽しんで読んだ。 妻が急にいなくなったらどうしようという恐怖は結婚した今痛いほどよく分かる。 子供ができるということは男がいつか成し遂げたいと漠然と思っているもの以上にどおーんと大きいもの、これも同感だ。 ありえない!と思うところも。妻が妊娠してさらに入院したのに無断で出張に行くとか、産まれたあとに酔っ払って現れて勝手に名前付けてる、とか。しかし、なぜか憎めない。海ちゃんと初めて対面した時、家に早く帰れた時、記憶を遡っての奥さんとの初めてのデート。喜びが文章全体から激しく溢れ出てくるのが伝わってきてある程度のことは許してしまう。 "春がそっくりひとかたまりになって家の中に入り込んできたような感じだった。" とは海ちゃんが初めて家に来た時の感想。うちもそうだったなあとしみじみ思い出した。 妻が保育園の連絡帳を日記代わりにあれこれ書くのはうちも一緒。 あとがきにあった月刊おれの足に盛大に笑った。 podcastホンタナで取り上げられていたのをきっかけに読んでみたが、初めての椎名誠作品に相応しいものだったのかは疑問だ。
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