商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2007/09/19 |
JAN | 9784087204100 |
- 書籍
- 新書
官能小説の奥義
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官能小説の奥義
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商品レビュー
3.5
11件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あとがきによると、官能小説コラムのために1万冊は読んでいるとのこと。それだけでもすごいことだし、いくつかの角度からの分析、分類は頭が下がる。基本的に行為のゴールは一つなわけで、よくもまあ、さまざまなバリエーションが生まれたものだと思う。言葉選びとシチュエーションが作家の腕の見せどころ。オノマトペがある日本語は言葉選びの点では幅が広がるのではないか。なんとなくのイメージだけど、シチュエーションの幅も日本人は他国と比べて広くて細分化されているのではないかと思う。最終章の10か条に書かれていることは普通の小説でも当てはまることがあるのだろう。読者のイマジネーションをいかに膨らませるかという点では普通の小説と同等かそれ以上に難しそうだ。ざっくりと感じは分かったので類書は読まなくてもいいかな。
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雑誌「ダカーポ」でコラムを連載している人の著作。「ダカーポ」はたまーに読むことがあるのですが、そういえばそのコラムもいつも笑いながら読んでいました。 タイトルは「奥義」とありますが、内容はこんな表現もありますよ、こんな設定もありますよ、というような、官能小説初心者向けガイドブ...
雑誌「ダカーポ」でコラムを連載している人の著作。「ダカーポ」はたまーに読むことがあるのですが、そういえばそのコラムもいつも笑いながら読んでいました。 タイトルは「奥義」とありますが、内容はこんな表現もありますよ、こんな設定もありますよ、というような、官能小説初心者向けガイドブックのような感じになっている。 確かに、プロの人たちの表現は時に笑ってしまうほど、幅広くて想像力豊かだ。それをピックアップして羅列してあると、なるほど確かに、と唸らされる。 女性器、男性器、オノマトペの表記、ジャンル、設定、などがまとめられた最後に、「官能小説の書き方十か条」なるページがある。それは別に官能小説だけに限らず、小説を書こうとするなら読んでも損はない十か条だと思う。 ……とはいえ、買うほどのものでもないような気がしますが(笑)。 でもこの筆者の「ダカーポ」での「くらいまっくす」というコラムは面白いので、「ダカーポ」を買ったら読んでみてください。 ※「ダカーポ」終わっちゃいましたね。残念です。
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著者は、「フランス書院文庫」や「グリーンドア文庫」などの小説を「純官能小説」と呼びます。純官能小説とは、「読者の性欲を刺激し、オナニーさせる小説であり、さらに重要なのは、人が心の底に持っている淫心をかきたて、燃え上がらせるための小説」だと述べられます。本書はこうした純官能小説の表...
著者は、「フランス書院文庫」や「グリーンドア文庫」などの小説を「純官能小説」と呼びます。純官能小説とは、「読者の性欲を刺激し、オナニーさせる小説であり、さらに重要なのは、人が心の底に持っている淫心をかきたて、燃え上がらせるための小説」だと述べられます。本書はこうした純官能小説の表現を分類・解説した本です。 序章は、官能小説の歴史について、ごく簡単に解説しています。 官能小説特有の表現を解説している第1章から第3章は本書の中心です。多くの作品から引用がなされており、官能小説家たちの新しい表現への努力を知ることができます。 第4章は官能小説のストーリー展開がテーマで、斉藤晃司『同級生のママと僕』(マドンナメイト文庫)、櫻木充『僕の新しい先生』(フランス書院文庫)、藍川京『炎』(幻冬舎アウトロー文庫)、舘淳一『目かくしがほどかれる夜』(幻冬舎アウトロー文庫)の4作品のストーリーが解説されています。ただ、なぜこの4作品が取り上げられたのか理解できず、分析も中途半端だという印象を受けます。
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