商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | マガジンハウス |
発売年月日 | 2006/02/13 |
JAN | 9784838716418 |
- 書籍
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ウーマンズ・アイランド
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ウーマンズ・アイランド
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商品レビュー
3.3
34件のお客様レビュー
サラリとしているけど上手い、表現の数々が魅力
『BOAD』で連載された、連作短編集。アイドル出身の男性俳優を軸に、彼とつながっている11人の女たち。主婦だったり歌手だったりする彼女達の恋・仕事・野心。サラリとしているけど上手い、表現の数々が魅力です。
midori
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私は幸運な人間どけれども、幸せじゃない。この頃、本当にそう思う。 二十代後半に付き合った男性が、なかなかプロポーズをしてくれない。これを待っているつらさやせつなさは、経験した人じゃないとわからないと思う。 それに今のこの幸せは、私の手でつかんだんだもの。 やがて私は精神にも異常をきたすようになる。みんな私の悪口を言っているのではないか、すべてのミスは私のせいではないかと、あれこれ考えのたうちまわった。 私は毎日力いっぱい働いて、夜ぐっすりと眠る。夢をかなえるために、毎日ちゃんと努力している。お客さんにコーヒーを売るのは楽しいし、ミルクがうまく泡立ってくれた日はとても嬉しくなる。 この街で働く女たちは、みんなエリートばっかりだけど、みんな幸せそうじゃない。彼女たちにコーヒーを売る私だけが幸せなんじゃないかしら。 アメリカでは昨日より明日が良くなるようにとみんな必死だ。女だってちゃんとその戦列に加わり、血みどろになりながらも、自分のキャリアを高めようとする。自分お生活とキャリアが上がると判断するのならば、職を変えることなど当たり前だ。けれども日本の場合は違う。 あまりにも向上心がありすぎる女というのは、毎日を楽しく暮らすことが出来ない。
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マリコさんがご自身のYouTubeチャンネルで古い著作も紹介しておられるので、私も色々手に取って再読してみようと。 二十年前の本なので、やっぱりいま読むと共感できる部分はなく。広告代理店勤務も化粧品会社勤務もイメージ通りな部分が多くて新鮮味もなく…。 当時の東京に憧れる女の子た...
マリコさんがご自身のYouTubeチャンネルで古い著作も紹介しておられるので、私も色々手に取って再読してみようと。 二十年前の本なので、やっぱりいま読むと共感できる部分はなく。広告代理店勤務も化粧品会社勤務もイメージ通りな部分が多くて新鮮味もなく…。 当時の東京に憧れる女の子たちの胸には響いたのかもしれないなぁ。今はマリコさんも、今はもう東京のお金持ちの生活に憧れてる女の子なんていないでしょと指摘してるくらいだし、私も地方で地に足着いた生活してる人間に惹かれる。 それでもやはり林真理子作品なので、読み進めるうちに面白くはなるんだけど。洗練された大都会に故郷を奪われた男の話という観点から見ると興味も出るものの、オシャレな東京に焦がれない人間には「ふーん」で終わってしまう感が。
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