商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2007/09/13 |
JAN | 9784062758352 |
- 書籍
- 文庫
源氏物語(巻9)
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源氏物語(巻9)
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
早蕨・宿木・東屋の3帖が収録.中の君を触媒に,薫と匂宮の関係性を掘り下げ,浮舟の物語への布石を打つ.この辺りまで来ると,歴史は繰り返され,平安宮中の閉鎖性が前面に出るだけで,ドラマティックな新規性は感じられない.
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- ネタバレ
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なんかテイストが光る君の頃に戻ってきた?源氏と血の繋がりのない薫の君だけど、好きなのに手の届かなかった人と似た人を攫っていく構図がかなり同じだった。最悪のリプライズすな。でも横恋慕の性癖は実父の柏木に似たとも取れるのが上手いな〜。
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匂宮はとうとう宇治の中の君を二条の院まで連れてきた。車から中の君を抱きおろし、それはそれは愛くしんだ。 だけど、前から急かされていた夕霧の六の君との結婚も執り行われ、思っていたより魅力的だった六の君の虜にもなった匂宮は中の君に少し寂しい思いをさせることになってしまった。 「...
匂宮はとうとう宇治の中の君を二条の院まで連れてきた。車から中の君を抱きおろし、それはそれは愛くしんだ。 だけど、前から急かされていた夕霧の六の君との結婚も執り行われ、思っていたより魅力的だった六の君の虜にもなった匂宮は中の君に少し寂しい思いをさせることになってしまった。 「やはり思ったとおりになってしまった。元々私などが来る所ではなかった。宇治に帰りたい。」と悩む中の君の相談に乗りながら、薫は中の君への思いを抑えることが出来ない。最愛の大君を亡くしてしまったからには似ている妹の中の君を妻にしておくべきだった。と中の君を匂宮に譲ってしまったことを後悔していたのだった。 薫も帝に請われて女二の宮と結婚した。それも世間から羨まれる結婚であったが、薫は心ここにあらず。亡き大君のことばかりが心を占め、亡き八の宮と大君と中の君のために宇治の邸を寺院に改築することで日々追われている。 そんな折、中の君から聞いたこと。実は中の君を遥々常陸の国から訪ねてきた異母妹がいる。その人は姉の大君に大変似ているとのこと。聞けば、八の宮氏が女房に産ませた娘らしいが八の宮氏は認定せず、その母娘とは別れ、母親は田舎の常陸の守の妻となり、娘は常陸の守の元で継娘として不遇な扱いを受けてきたとのこと。なんという女たちの悲しい運命。八の宮は人徳のある方だと思っていたけれど、やはり男性のご多分に漏れず、女性を蔑み、外聞の悪い女性関係は隠される方だったのだ。 チラッとみたその大君似の妹に心を寄せる薫は八の宮に仕えていた弁の尼君の取次で(彼女は薫の実父の乳母の娘で薫に出生の秘密を話した人でもある)、その常陸の姫君に会い、そのまま車に載せて、宇治に向かう。車の中で薫はしっかりと姫君を抱きしめ、はなやかにさしこんできた朝日がうすものの細長を透けさせる。 シンデレラストーリー。まるで薫は白馬の王子様じゃん。 思えば薫も数奇な運命に生まれついている。そんな運命に翻弄された二人が前世からの宿縁で?出会うべくして出会った?。さあこれから宇治で二人はどうなっていくことやら。どうせ、匂宮との三角関係になるのでしょうが。 いよいよ次は最終巻です。
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