商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 実業之日本社/ |
発売年月日 | 2007/08/25 |
JAN | 9784408535067 |
- 書籍
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いっぺんさん
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いっぺんさん
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商品レビュー
3.8
47件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
いっぺんさん いっぺんさん 今は廃村になってしまった山奥の村の祠にお願いをして、白い石を見つけられたらその願いがいっぺんだけかなう。主人公は2つのお願いをいっぺんにしてしまうのだが。。。後味の良いファンタジーです。 コドモノクニ 春夏秋冬のそれぞれの不思議の中で、子供たちが消えていく。こちらは結末がダークファンタジーになっています。 小さなふしぎ 昔、縁日などでみかけた鳥のおみくじ。その鳥が死んでしまった後に起こる小さな不思議。懐かしくてちょっと悲しいお話です。 逆井水 若い女性ばかりの村に誘われた主人公は、その村に伝わる若返りの水のおかげで楽しい2日間を過ごすのだが。。。 民話風な男の夢想かな? 蛇霊憑き 蛇の霊が取り付いた妹の死に関して、姉の一人語りの形式で物語は進んでいきます。最後の一ひねりを楽しんでください。 山から来るもの 残飯を持ち去る不思議な人影。山に住むその人影を見た家族の行く末は? これもダークファンタジーです。 磯幽霊 なくしたイヤリングを磯部で探す女性。その悲しい物語。ちょっと月並みな感じです。 八十八姫 人柱となった幼なじみの追想。”私に会いたくなったら山に来てね、姿形が変わってしまっているからすぐには私だってわからないかもしれないけど。” さて、どんな彼女を山で見つけることができるのでしょうか? 全体的に、民話をアレンジした感じの短編です。朱川さんの短編は、ダークファンタジーよりもノスタルジックなゆるいファンタジーが好きです。「いっぺんさん」と「小さなふしぎ」が良いです。 竹蔵
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ノスタルジックホラーなんて分類を初めて知りましたが、ぴったりだなと思いました。 どこか懐かしく、切ない話の数々。そんな中に、ゾクっとする話が紛れているのが、ミソだなと思いました。
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『花まんま』に続けて読みました。 比較になってしまいますが、『いっぺんさん』のほうが後味の悪い話が多くて個人的には好みでした。この作者は文章が丁寧で読みやすい。 笑うところではないけど、文章にユーモアがあるのが好印象。 『小さなふしぎ』の「…それなのに国からの手当は、それこそ雀の...
『花まんま』に続けて読みました。 比較になってしまいますが、『いっぺんさん』のほうが後味の悪い話が多くて個人的には好みでした。この作者は文章が丁寧で読みやすい。 笑うところではないけど、文章にユーモアがあるのが好印象。 『小さなふしぎ』の「…それなのに国からの手当は、それこそ雀の涙だ」とか、 『逆井水』の「よくある都市伝説(舞台は田舎だが)」とかその辺が非常に好きです。 話として特に好きなのは『磯幽霊』と『八十八姫』。八十八姫は究極に切ない。 「磯幽霊」とその後日譚「磯幽霊・それから」が文庫版に収録されているそうなので、そちらも読んでみたいと思います。
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