商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 双葉社/ |
発売年月日 | 2007/08/09 |
JAN | 9784575235876 |
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まじない
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2.3
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姉が結婚したことに、ショックを覚える雷。相手は信頼のおける咲夜だが、密かに、結婚式の前に時が戻ればと考える。そんな時、褐色の本をもった男の子が時間を巻き戻すまじないを目の前で行う。それは、再びこの世に恐怖の種が蒔かれた瞬間でもあった。 *** 『呪い遊び』、『死の薬』を経てやっとこの物語の中心である褐色の本について言及される。あれだけの呪いを振りまくのだから、さぞ素晴らしいいわくがあるのだろうと読んでいたが、実は本は人々の幸せを願う心優しい陰陽師が、後世の人間の幸福を願い遺した一冊だった。しかし、使い手に応じて使いやすいようにと内容を変える所為で悪用する人間が増えてくる。呪いとも呼べるまじないを行使する人々に嘆き悲しんだ陰陽師は、同じく陰陽師である兄と二人でこの本を管理することにする。しかし、人間の寿命は限りがある。その内二人とも死んでしまう、そうすれば再びこの本が悪用される未来が来るに違いない。そう考えた二人は、兄自身がこの本に心をうつし、半永久的に管理する方法を編み出す。 本の概要は大体こんな感じだった。本自体にいわくがあるわけではなく、使用者に応じて形を変える本というのはなかなか面白い。何事も人間側の心のありようなのか。が、この本がまた曲者。人間の欲望を映す鏡の様に手にした者の欲望を掻き立てる。掻き立てるというのは生易しい、強制的に欲を暴き増幅させるといったほうが正しいか。本来の姿からかけ離れた姿を取り続ける本。文字通り命がけで本に託した兄の心はどこに行ったんだろう……?兄の心は別物に変貌してしまったのか?それとももはや管理できないところまで本が変化してしまったのだろうか。本の制御装置であるとも言える兄の心が力を発揮できていなかったのは少し残念。作成者である陰陽師を含め興味本位でまじないに手を出し、本に翻弄される人間たち。暴走に暴走を繰り返す本と人間たちに胸焼けがした。本の所為で町中で大殺戮が起こったりと凄まじい展開が続いたが、最後は『呪い遊び』で犠牲になった2人が解放されてそれはよかった。 (以下やや批判的な感想です) 読んでいて気になったのだが、自分の作成した本なのに、不老不死のまじないを試して、自分の力を失って後悔する妹陰陽師に疑問。自分が作った本なのに翻弄されすぎでは……?本が妹でも制御できないほど変容してしまったという表現なのか、それともこの妹陰陽師に不老不死という設定を付加するためのご都合展開なのか。 兄の心はどこにいったのかというのも分からない。制御できないほど力を本が持ったの??兄の犠牲が置いてけぼりです。 最後に、本当にだれが何をやってるかが分かりづらくてしょうがない。今誰が危機的状況になってて、誰が危害を加えてるのかがまったくわからないので感情移入できない。
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Saoriさんの「呪い遊び」の続編。 一部繋がりをもちつつ、これだけでも充分読める作品です。 おなじく連鎖している呪いと、手紙が次は本に姿ょ変えて…。 心の闇にささやく、誘惑という声に誰も逆らえない。。
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■0815. <読破期間> H20/2/14~H20/2/15 <本の内容> 『呪い遊び』の惨劇から5年、ついにすべての謎が明らかになる。 巻き戻った時間の謎を追う雷の前に現れた、謎の少女・絹。 すべての原因は“褐色の本”だという。 本を追う雷たちの前で次々に起こる惨劇。 目...
■0815. <読破期間> H20/2/14~H20/2/15 <本の内容> 『呪い遊び』の惨劇から5年、ついにすべての謎が明らかになる。 巻き戻った時間の謎を追う雷の前に現れた、謎の少女・絹。 すべての原因は“褐色の本”だという。 本を追う雷たちの前で次々に起こる惨劇。 目先の欲望を満たすためだけに、大きな代償を払う愚かな人間たち。 それは、5年前のあの事件を越える凄まじさだった。 人間の弱さと怖さ、そして温かさを描く、『呪い遊び』シリーズ最終章。
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