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金・銀・銅の日本史 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2007/07/20 |
JAN | 9784004310853 |
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金・銀・銅の日本史
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金・銀・銅の日本史
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商品レビュー
4
12件のお客様レビュー
最近の仕事柄、冶金に関する情報を得たくて読んだ。鉱物から金属を得る技術は、太古の時代から、いろいろと試されていて、人類の金属愛は想像以上だ。
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最近、戦国時代の最新鋭の武器の獲得などに当時日本で豊富に産出していた金銀銅が大きくかかわっていた、というテレビ番組を見たので改めて読んでみた。 モノから見る日本の歴史はやはりとても興味深い。
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筆者は、現代美術の村上隆とは同姓同名の別人で、考古資料などの科学分析をしている「技術材料史」の学者。本書では、日本における金・銀・銅の採掘と加工についての歴史が書かれている。 https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000000192774/ 印象に残っ...
筆者は、現代美術の村上隆とは同姓同名の別人で、考古資料などの科学分析をしている「技術材料史」の学者。本書では、日本における金・銀・銅の採掘と加工についての歴史が書かれている。 https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000000192774/ 印象に残った話は以下の二つ。奈良県に存在する飛鳥池工房遺跡は、当時の金属製品の生産工房であり、溶けた金属を容れるるつぼの断片などが出土している。るつぼ内面には、銀粒が残留しており、銀粒やるつぼ類から銀と共に鉛も検出されている。この事から1533年に灰吹法が日本に伝わる前に、古代においても灰吹法に似た方法(筆者は「石吹法」と名付けている)で銀の精錬が行なわれていたとされている。 江戸時代に小判製造過程で行われた「色揚げ」という作業の話もおもしろい。元文小判から小判に含まれる金の含有量が下がり、そこから幕末まで小判の品位は上がらなかった。色揚げとは、低品位の金貨を金貨に見せるために、金―銀合金の表面から銀だけを除いて、金色に仕上げる方法だ。鋳造後に、硝石、薫陸、緑礬 (ローハ)などの薬品を梅酢で練り、小判に塗りつけて炭火で焼いた。色揚げを行う事で、小判表面から銀が除かれて輝きが増したとか。当時の涙ぐましい努力が垣間見られておもしろかった。 金・銀・銅に纏わるトリビアは読んでいて興味深いが、通史としては、記述が散漫。歴史エッセイに近い内容だ。読んでおいて損はないかもしれない。 評点 6.5点 / 10点
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