商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社/光文社 |
発売年月日 | 2007/07/25 |
JAN | 9784334925611 |
- 書籍
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ZOKUDAM
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ZOKUDAM
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商品レビュー
3.5
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『遊園地の夕方はクリームのように甘い。』 『べつに自分に対しては正直も嘘つきもない。』 「よろしい。私は、今日から君たちと一緒に、この輝かしい歴史の一ページをまさに記そうとしている幸運な者の一人、バーブ・斉藤です。現代の情報化社会にあって、犯罪は多発し、子供たちは怯えている。...
『遊園地の夕方はクリームのように甘い。』 『べつに自分に対しては正直も嘘つきもない。』 「よろしい。私は、今日から君たちと一緒に、この輝かしい歴史の一ページをまさに記そうとしている幸運な者の一人、バーブ・斉藤です。現代の情報化社会にあって、犯罪は多発し、子供たちは怯えている。そんななかに、もっと人間の心のゆとりを取り戻そう。小川のせせらぎはどこへ行った。赤とんぼはどこへ行った。石垣をよじ登った少年のあの瞳はどこ行った。短いですが、私の挨拶の言葉に代えさせてもらいます」 『どんな仕事にだって、大きな目標があるだろう。日本のため、社会のため、恵まれない人のため、世界の平和のため、子供たちの未来のため、そんな希望に胸を膨らませ、しかし、毎日の作業は、本当に地道なことの繰り返しで、そして、そのなかに自分はすっかり埋もれてしまう、まるで、雑多なものが詰まった引き出しの中のように、最初は目的があって綺麗に並べられたはずなのに、いつの間にか、そこに置かれたことさえ忘れられる。』 『けれども、いったい、何のために、そして何を守ろうとしているのだろうか? もし守ること自体が仕事になっていたり、維持すること自体が仕事になっているのなら、それはもう、呼吸をするために生きている、食べるために生きているのと同じではないか。』 『そうだ、一番簡単な道を選んで、自分は進んでいる。今までも進んできた。苦労しているようで、実は、苦労しないように、気をつけながら生きてきた。それは、素直な生き方だったのではないか。』 『自分を頑なに通せば、方々で衝突があるけれど、そんな苦労はしたくない。だから、自分を抑え、できるだけ我慢をした。それもこれも、自分が楽に生きたかったからだ。 素直じゃないか。 何がいけないのだ?』 『この「社会から遠ざかる」の意味するところは、さまざまな紆余曲折があって、風が吹けば桶屋が儲かるといった飛躍ののち、結局は「婚期が遅れる」に行き着くのではないか、という一抹の不安へとつながっている。』 『「なにしろ、最初にして初めての試みだからね ー これまでに経験がない、前人未到のまさに前例のない初体験なのだ」 重複表現の多い男である。』 『かなり歴史的に昔のことのように思える。青春時代のことだ。鎌倉時代、江戸時代、明治時代、大正時代、その次が青春時代だ。』 『思わず微笑んでしまう。心の底からわき上がる甘い感覚を久しぶりに味わった。ほんの少しの言葉が嬉しい。』 「可愛いだけでこれまでは生きてこられたようだけれど、そろそろね、頭を使わないといけないのよ、人生ってのは」 「頭ですか。はあ…、たしかに、あまり使ったことありませんけれど」 「脳に皺がないんじゃない? 貴女。つるっつるだったりして」 「あ、そうか、考えすぎると、脳だけじゃなくて、顔にも皺が寄るんですね?」 「まあまあ、良いじゃないですか、年齢なんてどうだって。そういうのが気になる、人間をすべて年齢でレベル分けしようっていうのが、そもそも歳をとった証拠かもしれませんよ」 「そうなんだ…、良かったぁ。明日で終わりじゃないのね」 「え、何が?」 「いえ、揖斐君と、もうお別れかなって思っていたから」 「世の中に存在するどんなものでも ー 明日で終わりなんてものはないよ」
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ZOKUDAMとTAIGON。ZOKUの続編とおもいきやなにか設定がちがう。 ロボットにのろう。困難にたちむかうさま。世の中というもの。 C0093
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『遊園地の夕方はクリームのように甘い。』 いっちゃん最初に、こんな素敵な文を持ってくるなんて、なんて素敵なんだ森先生…!と、一気に物語に吸い込まれました。 【あらすじ】 とある企業の新入社員として夕方の遊園地にやってきた、ロミ・品川とケン・十河。 彼らが地下室で見たものは、な...
『遊園地の夕方はクリームのように甘い。』 いっちゃん最初に、こんな素敵な文を持ってくるなんて、なんて素敵なんだ森先生…!と、一気に物語に吸い込まれました。 【あらすじ】 とある企業の新入社員として夕方の遊園地にやってきた、ロミ・品川とケン・十河。 彼らが地下室で見たものは、なんと巨大ロボットであった…!!! はい、というわけで、Zシリーズ第2弾は、戦闘ロボものです。 でも、ふつうのロボットものと違い、重心の置き場所が違います。だから、それについていけない人は、この作品は向いてないのかも。 でも、この作品で描かれていることは、ロボットものに限らず、私たちの人生の中で、とても大切な部分ではないのでしょうか。 最後の揖斐君の言葉に胸を打たれました。 にしても、ロミさん、素敵です(笑) んでもって、わんこのブラッキィどこいったぁああ?! 【以下ネタバレ】 主に、エンジニアのお話かなぁ。 ロボットを作る過程は、人生を歩んでいく過程と似ている。そんな印象を受けました。 あと、前作と同様、「正義と悪」にもほんの少し触れています。
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