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目に見えないもの 講談社学術文庫
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目に見えないもの 講談社学術文庫

湯川秀樹(著者)

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目に見えないもの 講談社学術文庫

792

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/講談社
発売年月日 1992/02/01
JAN 9784061580947

目に見えないもの

¥792

商品レビュー

4

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2026/01/09

湯川秀樹がノーベル賞を受賞(1949年)する前、30歳代半ば頃に書かれたエッセーが集められている。 中身は、科学の普及解説、生い立ち、考え方、書評など。 気にとまったことを並べると: 「目に見えないもの」である原子や電子、中間子などを考えるには、目と手だけでなく心(科学)が大事...

湯川秀樹がノーベル賞を受賞(1949年)する前、30歳代半ば頃に書かれたエッセーが集められている。 中身は、科学の普及解説、生い立ち、考え方、書評など。 気にとまったことを並べると: 「目に見えないもの」である原子や電子、中間子などを考えるには、目と手だけでなく心(科学)が大事。 大学での進路は、最初は地質学を志そうとしていたが物理学にした。観察力よりも推理力が得意だった。実験物理学よりも理論物理学を選んだのは、当時の実験に必要なガラス細工が下手だったから。 実父は小川琢治(地質学者・地理学者)。家にあふれんばかりの書籍があって、子供の頃から本を読むのが好きだった。京大時代はいろんな分野を勉強し「潜勢力」を培った。 「学問の過渡期にあって、理論が過渡的だといってその価値を過小評価してはいけない。学者が保守的だからといって学問の進歩に対する貢献が少なかったと速断してはならない」。 自身は若くして有名な科学者になったが、考え抜く心の持ち主だったんだろうと思わせる。

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2025/08/24

日本人初のノーベル賞を受賞した湯川博士のエッセイ。 物理学を触ることもできて満足。きちんと読めば湯川博士の思想を知れると思う。 「水は凍ったときに初めて手でつかむことが出来る。それはあたかも人間の思想が心の中にある間は水のように流動してやまず、容易に捕捉し難いにもかかわらず、...

日本人初のノーベル賞を受賞した湯川博士のエッセイ。 物理学を触ることもできて満足。きちんと読めば湯川博士の思想を知れると思う。 「水は凍ったときに初めて手でつかむことが出来る。それはあたかも人間の思想が心の中にある間は水のように流動してやまず、容易に捕捉し難いにもかかわらず、一旦それが紙の上に印刷されると、何人の目にもはっきりした形となり、もはや動きの取れないものとなってしまうのと似ている。まことに書物は思想の凍結であり、結晶である。」150 話し言葉は流動性があり、日々変化していく。それに比べて書き言葉は固定されている。日記を読み返すと今の自分と異なるなと思うことが多々ある。どちらが簡単でどちらが難しいというものではない。そのためにも多くの書物を読み、多くの思想と言葉を身につけていきたい。

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2025/05/07

理論物理学という学問をこころざし、その世界に魅せられて大きな業績を残しつつあった一人の若き科学者が、心を込めて書いた後進へのメッセージ。 初版が出たのが昭和21年。ひとつひとつのエッセイの終わりに(◯年◯月)とあり、それが昭和10年代の順不同であるところをみると、雑誌や学会誌か何...

理論物理学という学問をこころざし、その世界に魅せられて大きな業績を残しつつあった一人の若き科学者が、心を込めて書いた後進へのメッセージ。 初版が出たのが昭和21年。ひとつひとつのエッセイの終わりに(◯年◯月)とあり、それが昭和10年代の順不同であるところをみると、雑誌や学会誌か何かに発表された短文をテーマ別に取りまとめたものかもしれない。 第一部の最初のエッセイが昭和20年4月付けで、一番遅く書かれている。これが序文のように読める。時は太平洋戦争末期。学徒動員で出征させられた若者たちへの思いをつづった一文がある。 「時局多端早卒に筆を走らせ首尾一貫せぬが、動員学徒のしばらくの伴侶となり得ば筆者の望みは足りるのである。」 実際は出版される前に終戦を迎えたが、もし本当に物理学徒だった若者がこれを手にして出征していたら、きっと命ある限り大切に大切に持ち歩き、戦地の夜の心の慰めにしただろう。

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