或る少女の死まで 他二篇 岩波文庫

室生犀星(著者)

• 内容紹介: 内容:幼年時代. 性に眼覚める頃. 或る少女の死まで
• 販売会社／発売会社: 岩波書店/岩波書店
• 発売年月日: 2003/11/17
• JAN: 9784003106617

商品レビュー

2010/05/28

自伝的小説「幼年時代…

[文庫ＯＦＦ]

自伝的小説「幼年時代」「性に目覚める頃」「或る少女の死まで」が収録されています。情緒あふれる文体です。

2025/01/19

著者は糾弾者である。自己の糾弾者である。

虐げられた先生へにくしみを隠さず、賽銭を盗む女性を庇うためにぬすみを働くみずからを暴露し、いたいけな少女に借金とりを追い返させる羞恥を告白す。

彼は美しい心を持つ糾弾者である。

最後の詩は好きだ。

2024年2月22日
京都一乗寺　マヤルカ書店にて購入

2022/01/23

思ってたより読みやすかった。今の時代に読んでも通じるあたりがすごい。
「幼年時代」お寺に養子に行く経緯、こんなんだったんだ…。猫派なのに小さい頃は犬飼ってたのが意外(笑)。さすが生き物好きな犀星先生。
「性に眼覚める頃」17歳で亡くなった女たらしの友人の存在感たるや。この時代の男女交際関係ってどんなんだっけ？？となった。
「或る少女の死まで」お酒を飲んで喧嘩はダメ絶対。