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欧米の旅(上) 岩波文庫
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欧米の旅(上) 岩波文庫

野上弥生子(著者)

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欧米の旅(上) 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 2001/08/20
JAN 9784003116517

欧米の旅(上)

¥880

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2020/03/14

欧米の旅 野上弥生子 上中下3巻 第二次世界大戦前の欧米旅行記 昭和13年10月 上海から旅行スタートし、上巻では イタリアの美しさを描き、中巻では イギリスの人々の温かさを感じ、下巻では ナチスドイツに疑問を感じる構成。 本編の前に 加賀乙彦 解説、序、跋(ばつ) から...

欧米の旅 野上弥生子 上中下3巻 第二次世界大戦前の欧米旅行記 昭和13年10月 上海から旅行スタートし、上巻では イタリアの美しさを描き、中巻では イギリスの人々の温かさを感じ、下巻では ナチスドイツに疑問を感じる構成。 本編の前に 加賀乙彦 解説、序、跋(ばつ) から読む方が この本の歴史的価値を認識できる 加賀乙彦 解説 *旅行が行われたのは日中戦争の最中、本が刊行したのが太平洋戦争の最中 *エジプト→ギリシア→イタリアの順番が著者のヨーロッパの見方を定めた〜イタリアは著者の心を惹きつけた 序(昭和17年4月) *この旅行は 平和な世界を見た最後の機会だった *著者が見た国々の影像は 今後どんなに変貌しようと「かくあった」ことを知らせる点で役立つ 跋(昭和18年5月) *日本人の輝かしい勝利は〜従来の国際的繋がりを引き裂き〜昨日の敵も盟邦に、親交のあった国も仇敵となった *今度の戦争は 政治的に 文化的に〜欧米のすべての国を根本から改変するに違いない ミケランジェロ「哀傷」に対する哀しみ 何か新しい歴史が始まる時〜犠牲の役をつとめた息子〜聖母の顔に示された悲しみは 世界のすべての母親の悲しみ 旅の順番とパリへの失望 *エジプト→ギリシア→イタリア→フランスの順番〜世界最古の土地から訪ね、それから文化的に旅行 *最初にあまりに立派な料理を食べた後に、少しづつ味の劣る皿が出てくることに似た失望 *ギリシアではエジプトの、イタリアではギリシアの、パリではローマの影像がつきまとう 中巻の最後の文章(第二次世界大戦を意識?)は名言 「人類は生物としてまだ若いのだから、愚かなことを繰り返すのは仕方ない。今はただそれを未来の進化に役立てるのを忘れないこと」

Posted by ブクログ

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