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みずうみ 他四篇 岩波文庫
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みずうみ 他四篇 岩波文庫

テオドール・シュトルム(著者), 関泰祐(著者)

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みずうみ 他四篇 岩波文庫

627

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/岩波書店
発売年月日 2009/12/01
JAN 9784003242414

みずうみ 他四篇

¥627

商品レビュー

3.8

37件のお客様レビュー

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2010/05/28

表題作の『みずうみ』…

表題作の『みずうみ』はシュトルムの代表作でありドイツ文学史に残る傑作と言われる作品。 きらきらしい描写(筆致)と主人公の柔らかく繊細な心情描写が美しいです。 爽やかでときに切ない青春がありありと形にされていました。 シュトルムの文章は全体的に若々しく瑞々しく淡々としているように感...

表題作の『みずうみ』はシュトルムの代表作でありドイツ文学史に残る傑作と言われる作品。 きらきらしい描写(筆致)と主人公の柔らかく繊細な心情描写が美しいです。 爽やかでときに切ない青春がありありと形にされていました。 シュトルムの文章は全体的に若々しく瑞々しく淡々としているように感じました。 綿密で目の前にたち現れるような自然の書き込み方も印象的です。この五篇がよいのか、「シュトルムの作品」がよいのか、どの作品も人間が素敵で、タイトルを見ると彼らのことを思い出します。

文庫OFF

2010/05/28

老学究ラインハルトの…

老学究ラインハルトの若い日のはかない恋とその後日の物語「みずうみ」、他北方ドイツの詩人の若々しく澄んだ心象を盛った4つの短編が収録されてます。

文庫OFF

2024/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

老人が暗い部屋で振り返る青春の日々。 10歳のラインハルトは5歳エリーザベトに恋をしていた。ラインハルトが学生になり、故郷を出てもそれは変わらなかった。エリーザベトは戸惑いながらも、彼と一緒になることを望んでいた。 しかし、しきたりや慣習がそれを妨げた。ラインハルトの旧友で上流階級のエーリッヒが彼女に接近し、再三の告白で彼女を手にした。 数年後、みずうみの辺りに立つエーリッヒの屋敷で彼らは再会し、和やかな時間が流れた。 それでも、ラインハルトとエリーザベトは離れなければならなかった。彼が屋敷を後にすると、彼の視界は晴れていた。彼の将来も。 ラインハルトは愛するエリーザベトと決別したことで、学問の世界で成功を収めた。しかし、冒頭で描かれるように、彼の姿は退廃的に見える。彼は彼女を手に入れたかった。エリーザベトの肖像画を部屋に飾っているのがその証左。屋敷での別れから、彼らは一度も会っていないのだろう。 男女の恋が永遠に引き裂かれる小説はよく見かけるが、本作ほどその後の人生を想像させられるものはそうないものだ。2人の青春の日々が、いつか戻ってきますように。

Posted by ブクログ

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