商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/岩波書店 |
発売年月日 | 1993/04/01 |
JAN | 9784004160502 |
- 書籍
- 新書
科学の方法
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科学の方法
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4.4
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科学の方法 著:中谷 宇吉郎 岩波新書 青313 (G-50) 本書が目指すものは、科学の方法論を説くのではなく、現代の自然科学の本質はどういうものであり、それがどういう方法を用いて、現在の姿に生長してきたかという点について考えて見ようとある。 帯に、松岡正剛氏推薦に絶対名著...
科学の方法 著:中谷 宇吉郎 岩波新書 青313 (G-50) 本書が目指すものは、科学の方法論を説くのではなく、現代の自然科学の本質はどういうものであり、それがどういう方法を用いて、現在の姿に生長してきたかという点について考えて見ようとある。 帯に、松岡正剛氏推薦に絶対名著とある。 科学万能の思想から離れ、科学には限界があること、ひいては、現代ですら、分からないことだらけであることを語ってくれる 気になったのは、以下です ・科学について、何かを論じようとする場合に、まず取り上げるべき問題は、科学の限界の問題である ・このまま、科学が進歩を続けていくと、近い将来、人間のあらゆる問題が科学によって解決されるだろうという錯覚に陥っている人がかなりあるように思える ・同じことをくり返せば、同じ結果ができるという確信がもてることが、再現可能という意味である ・多数の例について全般的にみる場合には、科学は非常に強力なものである。しかし、全体の中の個の問題、あるいわは予期されないことがただ1度起きたというような場合には、案外役に立たない ・真空とは、われわれが実際に住んでいるこの世界の空間から、空気を取り去った残りであって、空気がないという意味での真空で、何もないということとは違っている ・科学は自然の実態を探るとはいうものの、結局、広い意味での人間の利益に役立つように見た自然の姿が、すなわち、科学の見た自然の実態なのである ・測定には必ず誤差がともなっており、我々は自然のほんとうの値を知ることはできない ・自然界自身に、精度の限界があって、六桁の精度のところまでしか、科学は取り扱えないともいえよう ・エネルギーの量は、形が変わっても不変であることと、物質不明の法則との2つが、今までの物理学、科学全般の基礎であり、この基盤の上に、現代の科学がきずかれてきたのである ・自然科学を2つに大きく分類すると、物理学や科学のようないわゆる物質の科学と、動物学や植物学、医学のような生命現象を取り扱う、生命の科学との2つに分類することができる ・繰り返して言えば、科学の限界は、再現可能な問題に限られている ・1つ1つの要素について、いろいろ法則を調べ、各要素について、一通り知識が得られても、それを集めただけでは、全体の性質は分からない場合が多い ・現在の科学では、数学を離れては、物理学も化学も成り立たない ・雷の電気がなぜ発生するか、ということさえ、まだわかっていない ・氷の結晶構造すら、まだほんとうのことはわかっていない。さまざまな気圧下では、氷の結晶は7種類存在する ・人間の腸内にいる細菌について、それが、どういう働きをしているのか、ほとんどわかっていないのである ・科学の研究は、それがどういう性質なのかを十分によく知る必要がある。すなわち、定性的な研究が先行する ・次にその量的な事実を行うことが、定量的な研究である。さらに一歩進んだ研究といえる ・まったく新しい発見というものは、今日のように科学が専門化し、かつ発達した世界になっても、やはり、思いがけないところにあるものである。極端にいえば、偶然に発見されることが多い。 ・今日ほど、科学が進歩しても、まだまだわれわれの知らないことが、この自然界には、たくさん隠されているということは、常に頭にいれておいてよいことである ・実験と理論は、車の両輪とよく言われるが、自然科学の正道は、実験と理論とが平行して進んでいくことにある ・学問の定義の中にはいるには、体系ができてはじめて、それが役にたつ。まず、知識を整理することである。そして、それらを1つの統合した知識に組み立てることである ・理論がその価値を発揮する場合、知識を整理することによって普通の人間の考え及ばないところまで、思考が深められ、そしてそれによって新しい知識が得られ、次の発展を促すという場合である 目次 序 一 科学の限界 二 科学の本質 三 測定の精度 四 質量とエネルギー 五 解ける問題と解けない問題 六 物質の科学と生命の科学 七 科学と数学 八 定性的と定量的 九 実験 十 理論 十一 科学における人間的要素 十二 結び 附録 茶碗の曲線 ISBN:9784004160502 。出版社:岩波書店 。判型:新書 。ページ数:212ページ 。定価:880円(本体) 1958年06月17日第1刷発行 2021年03月10日第76刷改版発行
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科学分野が、現在までに、どのようなことを積み上げてきたのかを考察した新書。科学的な思考法を振り返り、基礎的なところを説明をしている。私には難しいものも含まれているが、平易な文章で読みやすかった。
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【星:4.5】 科学とはそもそも何なのか?文系人間の私がそんな疑問をもって手に取った。そして、その疑問にしっかりと答えてくれた1冊であった。 科学とは何か?・再現可能性・科学の限界・定量的と定性的・科学と数学の関係、などなど色々なトピックスを分かりやすく説明している。 なかな...
【星:4.5】 科学とはそもそも何なのか?文系人間の私がそんな疑問をもって手に取った。そして、その疑問にしっかりと答えてくれた1冊であった。 科学とは何か?・再現可能性・科学の限界・定量的と定性的・科学と数学の関係、などなど色々なトピックスを分かりやすく説明している。 なかなかの名著だと思う。
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